さくら

『ことしもおわり』
むにゃ、むにゃ──
あーちゃん、そらちゃんとにじちゃんは
もうすっかりおねむ。
めがさめたら──あたらしいとし。
さくらもこのままでは
としがかわるころまで
おきているのはむずかしい──
まだちいさいこども。
だから、いまのうちに
お兄ちゃんにいっぱいあそんでもらって
おはなしして、
いっしょにおそばをたべて
としこしのまえにやりのこしたことはないぞーって
そんなふうにおもうようにする。
ねむいけど
としのせのあいさつもしっかりしなくちゃ──
ことしもいちねん
おせわになりました。
ねむいけど──
めをとじるとおもいだす。
あったかくて
おいしいものをたべたこと。
てをつないで
あそびにでかけたこと。
いろいろなことがあったけど
お兄ちゃんはげんきだった?
たのしかった?
さくらとあそぶのが
とってもうれしかったら──
またらいねんも
いっぱいあそべたらいいなっておもった?
さくらがないても
おこらない?
みんなはね、
らいねんもまた
よろしくおねがいしますねって
ごあいさつをするんだそうです。
さくらがもっと
おおきくなると──
なかなくなったり
かしこくなったり
お兄ちゃんのこと
もっとすきになるとおもうの。
たぶんそう──
うーん、でも、まだなくかも──
りっぱになったら
さくらのことをよろしくって
いうはずだったんだけど──
もし、さくらがあんまり
まだちいさいさくらのままでも
いまは、こういうきもちだから──
もっといっしょにいてほしいから
らいねんもよろしくね。
いっぱいあそぼ。
おいしいものたべよ。
さくらがないたとき
こまらせるとき、
それでも
そばにいてね──
むにゃ。
さくらはそろそろおふとんにはいらないといけないの──
あしたのあさは
あたらしいとしのごあいさつを
たくさんする。
もう、れんしゅうもしてある。
あけましておめでとうございます、ってあいさつするんだよ。
きっと──もうすぐだ!
そのときさくらは、どんなたのしいきもちになるのだろう?
おきたらすぐに、お兄ちゃんのところにいくから
まっていてね。