虹子

『やりのこしたこと』
ことしのうちに。
おおそうじは
ちゃくちゃくとすすんでいる。
としのせはいそがしいけれど──
きもちはさわやか。
もうすぐ、あたらしいとしよ!
にじこには──よくわからないけど
なんだかいいことなんだって。
おそばをたべて
おせちをたべて
すごろくをする。
ねんまつねんし。
もう、まもなく!
そのまえに、わすれてること
あったっけ?
ことしは
ことししかないんだよ。
あのむずかしいほんを
きっと、よみたいと──
ことしのはじめにちかったおもいで。
おねえちゃんは──
あのおねがいをかなえたのかしら。
さんきろくらい
ほそくなりたいと
ちかったおもいで。
なつごろには──
せめて、いちきろくらいはと
ちかったおもいで。
おねえちゃんは──かなえたのかしら。
いろんなおねがいが
おうちのなかを
とびまわったことし。
せいこうも
しっぱいも──
やがて、じょやのかねが
わすれさせてしまう。
あたらしいとしをむかえようね。
まっさら
まだなにがおこるかだれもしらないとしが、
だれのところにもやってくるという。
にじ、わすれてしまうまえに
やりのこしたことあったかな?
まいにちおにいちゃんに
だっこしてもらうちかい。
そんなこと、あったようなきがするな。
もっともっと──あったきがするな。
わすれていることがないか
おにいちゃんにだっこしてもらいながら
おもいだそうーっと。