『にぎやかに』
わわ!
春が来ても立夏が
うるさいようだ。
新年度が始まって
次の学年に進んだことで──
一緒に遊ぶお友達が増えた。
日頃の話題も豊富になってきた。
お出かけ先も変わったことで──
おいしいお菓子のお店も
たくさん知ることができた。
いや、待てよ。
それははたして
いいことばかりなのか?
立夏が今までより
おいしく毎日を過ごして──
良く動いて消費する体力以上に
カロリーを身に着けていかないだろうか?
あたたかくなって
薄着の時間も増えるというのに
またしても欲望に負けるのかな?
大丈夫、安心して!
なにしろ春が来たのがうれしくて
ちっともじっとしていないことだし
運命の出会いを果たしたと思ったお菓子屋さんは
出会いと別れの季節に
立夏の前にあらわれて──
ちょうど閉店するんだって。
かなしいね。
人は別れを繰り返して成長していくという──
立夏がもっと大きくなって
悲しくてお兄ちゃんにお話を聞いてもらったり
うるさくしてばかりで
いなくなるのは──
いつの日だ?
今年の春は、どうやらまだまだみたいだ。
またしても毎日そうぞうしい日々がはじまる。
かわっていくもの
かわらないもの──
まだわからないことばかりだ。
成長すること、そうでもないこと──
いつかはもっと
はっきりわかるようになるといいのにな。
それじゃオニーチャン、
毎日立夏は元気に行ってきます。
あしたもいろんなお話を聞いてね──!