『新たな誓い』
ずっと古い昔から
人は新しいことが始まると
わくわくして──
少し不安もあって──
複雑で整理できない気持ちを胸に
それでも前へ進もうとするという。
どうしても
そうせずにはいられないという。
百年前、千年前。
それは今この日々を過ごす人たちと
何も変わらない気持ちであり続けているという──
もちろん、わらわも
そんなに長く生きているわけではないから
春休みが終わり、新年度に向かって歩み出すときの気持ちなどは
そんなにくわしくない。
何も知らないと言ってもいいほどじゃ──!
でも、姉じゃたちから
いっぱいお話を聞けるからの。
こっちからねだって聞かせてもらう時も
向こうから教えてくれる時も
たくさんあったから、
自分ではあまり経験がなくても
それがいつか自らの歩み出す道として
知ることになるとしても──
聞いたお話として知識はあるのじゃ。
あんなに楽しい春休みが
終わってしまって
寂しい気持ちもみんなおなじで、
もっとかわいい妹たちと
一緒にいてあげたい、
遊んであげたいと思うのに
それでも──
何かと大変そうなことを言いながら
なぜかうれしそうに──
その日を迎えるのじゃ。
うーむ、少し寂しくなるな。
ずっと一緒に遊んでくれる時間も
もうお休みの日を待たねばならないから。
それでも春休みが終わって
新しい日々が楽しみなら──
それはいいことに決まっている。
わらわもまた
いろんなお話をこれから聞けるようになるからの──
学校のこと
お友達のこと、
兄じゃと歩いて学校に通う道のりのこと。
聞かせてもらうのを
待っておるからの!
そして──休日にはまた遊んでほしいぞ。
観月はいつでも待っておるのじゃ。
春も盛りの頃、花吹雪の景色に
胸躍らせる若者たち──
きっと、うれしいお話をたくさん抱えて
わらわのところに戻ってこないとならぬぞ。
明日のお天気も良く晴れるそうじゃ──わらわもそうであればと願っておくことにしよう。