観月

『やがてわがやへ』
おうちでゆっくりしたい
姉じゃたち。
小さなわらわでも
修行を積んで
見えるオーラによって
少しだけわかる──
くつろいで過ごす
わがやの豊かな時間は
忙しい年上の姉じゃたちにとって
とてもうれしくて、大事にしたい時間だということ──
それからもうひとつ
伝わることもある。
いつも一緒にいて
たまにうるさい
とってもかわいい
妹たちのことを考えて
この子たちの元気を向かわせて行ける
たとえば──お出かけにでも
連れて行ってあげたい、
そんな気持ちがわかる──
わらわや小さなみんなが喜ぶと
まるで自分のことのようにうれしくなる
そんな気持ちもすべてわかってしまうのじゃ。
大人になると、思い切って出かけるにも
可愛い子供たちの力が助けになるらしい。
一方で、年の近い子供たちの
かわいらしいオーラも見ていると──
おでかけできるなら
どこでもうれしい、
おいしいものを一緒に食べたりできたら
それはもうとっても忘れられない思い出の
ような気もしてくる──
おうちにいても
おいしいものがあったら最高、
お風呂に入って温まって
楽しい秋の日じゃ──
子供の魂はいつだって単純で、
あ、いや、けがれなく純粋なのじゃ。
姉じゃたちの気も知らずに
のんきでゆかいなことじゃの。
旅に出ようと
たとえどこにいても──
いつも一緒にいてくれる家族がいれば
他にはそんなにいらないというのに。
単純だから──ああその、けがれがないからの。
明日も暗くなる前に良い子で早く帰ってくれば
遊んでくれるというので
みんなでわくわくしておるぞ。
もう少し秋の日は続く、
みんなで乗り越えていく厳しく寒い季節も始まる──
わらわはどんな日も
家族と一緒に過ごしたいのじゃ。