『毎日がマリー』
ハロウィンの楽しいお祭りが
終わってしまったわ。
あーちゃんまでおばけのふりをするくらい
家族で楽しんでいたのに──
時の流れははかないものね。
手元に残ったのは、たくさんのおかし。
でも、これもいつかは
消えてしまう──
これはいけないわ!
もっとマリーがみんなと楽しく過ごせる日々を
見つけなくては。
女王様のように
すてきなことばっかりで──
他の何も気にならないくらい
夢中になるのよ。
とりあえず、先にあるのは
12月のクリスマス──
サンタさんにお手紙を書くために
欲しいものを早めに決めておかないといけないわ!
でも、それでも
待ち遠しいのは確かだけど
本番を迎えるのは
だいぶ先のことになるし──
今は11月。
何かあるかしら?
お祭りみたいにマリーをわくわくさせるもの──
11月と言えば
秋真っ盛り。
紅葉も進んで、眺める景色も美しくて
フェルゼンと歩くお散歩も楽しいものになると思うわ。
それに芸術の秋だったり運動の秋だったり
まだ楽しみ足りない気もするし──
二人で歩いて
きれいな景色に並んで読書をするのもいいわね。
二人の本を──フェルゼンと選ぶ時間はきっと幸せだわ。
あらっ?
何か楽しいことはないかって
探していたのに──
気が付いたら、あれもこれもと
時間が足りなくなりそう──
なーんだ、なんにも心配することはなかったわね。
フェルゼンも、寒くなったからって
縮こまっていると──
今日も元気なマリーについてこれないわよ!
やさしくエスコートしてあげてもいいけど
マリーの手はまだ小さいんだから
これからも──フェルゼンが引っ張ってくれると
きっとロマンティックだと思うの。