『であい』
おにいちゃん、
えほん
よんで!
もっとよんで!
そらのおへやの
ほんだなには
えほんがあるの。
いっさつ、にさつ──
えほんをよむと
しらないこと
おもしろいこと
おどろくことばっかり。
あさもひるも
えほんをもって
おにいちゃんのところへいくの。
よんで!
よんで!
そらのおへやの
よいえほんをよんで!
もうすぐおばけが
このまちにやってくる。
そら、おばけしってる!
えほんにかいてある。
あのほん
このほん──
ひらくたびに
おばけのおはなし。
そら、またおばけにであったよ!
こちらのほんに
あらわれるおばけは
こまったこどもをさらうおばけ。
こっちのえほんは
おとうふをもって
たっているだけのおばけ。
なんで?
そしてこっちにも
おばけのえほん。
なにものだ?
おとうふをもって
おどるだけのおばけ。
なんで?
えほんをみて──
うしろのほうにいる
ちいさなおばけは
そういうおばけだろうって
みぞれおねえちゃんがかんがえた。
みたことあるっていってた。
おどるとひかるんだって。
わらうんだって。
おとうふは
もっているだけなんだって。
なんで?
そら、いーっぱい
おばけのことをしってるの。
もうすぐおばけがくるひだ!
たのしみだ!
おいかけっこしたいの!
そらのすきなあそびだからね。
えほんもよんでもらうと
たのしいっておしえてあげるの。
そらのおにいちゃんが
よんでくれるからね。