『おばけはもうすぐ』
たのしい
ハロウィン。
おいしい
ハロウィン。
ゆめのようなハロウィン──
おかしのにおいを
かぎつけて、
ついに
せかいじゅうから
おばけはひとのすむさとへ。
なにしろ、
おいしいおかしがあるからね。
かぼちゃケーキ、
かぼちゃプリン、
かぼちゃのおかしのいえをひとびとはみつける。
あまいものだったら
このハロウィンにないものなんてひとつもない。
たいへん!
きいて、こどもたち。
おばけがどこかから
くるかもしれないよ。
さらわれないように
きをつけて
おにいちゃんとてをつないで
それから
おばけのかっこうをして──
すべてのこどもは
おばけにばける。
そうしたら、いいことだらけ。
おばけはなかまだとおもって
さらったりなんてしない。
おかしももらえるよ。
それに、おばけのかっこうは
とてもかわいい──
にじこによくおにあい。
かぼちゃがよくとれる
あまいおかしのきせつに
おばけがいる。
おばけにばけたこどもがいる。
おばけにばけたこどものかわいさをよろこぶ
おにいちゃんと、おねえちゃんたちがいる。
そして
おかしがある──
こどもたち、ハロウィンのおしたくはできた?
まだ、もうすこしさき──
でも、やがて
おばけがあふれるよるは
ひとびとをまきこんで
あばれだすというよ──
おお、こわい!
うっわーい!
にじ、おにいちゃんからはなれないんだから。