小雨

『ビューティー
おなかいっぱい食べられるなら
パンでもごはんでも
パスタでもうれしい──
一緒におなかいっぱいになってくれる
家族が小雨にいるから
もっとうれしい──
みんなが幸せそうで、
まるで小雨まで幸せを分けてもらっているみたい。
みんなのことを思って
不器用な小雨が食事の準備を
お手伝いして──
おいしくて、うれしそうにしている時の顔を
なぜか小雨はもう
見てきたように知っている──気がする。
フェスは二日目。
中間発表は、なんとごはん派有利と思われた雰囲気の中
まさかの僅差でパスタ派が抑えている状況。
みなさん、最後まで悔いのないようにがんばってください。
真剣だからこそ試合は楽しい。
負けたくないからこそ
奮い立つ──
そういう楽しさがあることを
小雨もみんなの遊んでいるところを覗いて
学んだり──
自分もそんな
楽しい気持ちになったり──
そうして、全力を尽くした子たちが
やがて疲れきって汗を流して
いい笑顔で終わりを迎えることを
今回、その時はまだ来ていないというのに
小雨はもう見ているよう──
そうして、おなかがすいたあと
いっぱい食べて
小雨もそのお手伝いを
大事な家族のためにできていたら──
その時の気持ちを
小雨はもう手に取るように──
まだ全然、その時じゃないのにね。
でも、もしそうだったらちょっといいかもしれないなって
思ってみるのは──
小雨の好きな時間。
この夏休みに、もっとたくさん
そんな時間が作れたらな。
というわけで、フェスは月曜日の朝9時まで。
ホラガイでくじびきをしておいて
フェスTのメインギアパワーのカケラを回収しておくとちょっとお得。
何より、楽しんで
全力を出し切れたらいいですね。
小雨は応援しています。
みんなが──そうであったらと。
暑かった夏の日に、涼しげな星明かりが灯る。
あの輝きが、小雨の願いをたまに叶えてくれたらうれしいです。