海晴

『伝説はじまる』
なんだかみんなが
そわそわしているような──?
風の強い日が続いて
怖がっているのかな?
急な雨もあったから
すべるのが苦手だとかそんな話も聞こえるし──
何か──
どこか、遠い所へ
冒険に出かける前のように
瞳を輝かせ、
少しだけ不安になって
先の見えない道を恐れているよう──
それは、楽しかった日の思い出を語り
もう一度あんな時を過ごしたいと願い、
あの日々が奇跡のように
特別だったことを知っているから
また出会えるのか──
春風もそんな気分になる時があります。
あなたと一緒に過ごし──
あなたと見つめ合い──
そして、私もあなたと
たくさんの冒険をしたこと。
あなたにとっては
ぜんぜん大したことのない
普通のことでも──
春風は、手を引いてくれて飛び出していくことができた
果てしない──広い世界を行くような
冒険だった思い出は変わらない。
それだけは確かなこと。
そして──今日も
あなたの隣にいることに
どこまでも広がる世界を知るのです。
あれ、小さな子供たちが
ぐんぐん飛び出して
駆けていく──
そろそろ、知らない道を見つけ出したのでしょうか?
きっと、あの行く先で
いろんなものを見つけていくんでしょうね。