ヒカル

『ワイルド』
今日も子供たちの
元気な声がする。
いっぱい走って
ボールを追いかけて、
きのうまでできなかったことが
できるようになっているかもしれない。
きのうまで見たことのなかった景色が
見れるかもしれない。
きのうよりも
速く走れるかもしれない──
大人になるまでにはすっかりあきらめて
忘れているようなそんな希望が、
体中に満ち満ちてあふれているのが
遠くで見ているだけでもわかる──
ものすごいエネルギーだ。
それもこれも
全部うれしい
お休みがあるからだ!
と、子供たちは言う。
そういうものだろうか?
まあ、大人よりも遊ぶのが得意で
大事なことがよくわかっているあの子たちが言うのだから
そうなんだろう。
この連休が終わるまでに
何ができるようになって
何ができないままなのか──
子供たちはまだ知らない。
不可能なことはないとでも言うみたいに
はしゃいでいるあの子たちには──
これからどんな休日が待っているんだろうな。
私たちも体を動かすのは好きだから
いっぱい相手をしてあげて、
時には負かせたりもして
いろいろ大変な目に合わせることも
ないとは言い切れない──
ホームランを狙って張り切る子を
完封するのだってよくあること!
それでも、あの子たちは
立ち上がってまた前を向くだろうか?
どんな休日が待っているのか
知らないのは私たちも同じだ。
とりあえず──怪我もせず元気に過ごせるといいな。
そのために、しっかりと準備運動だ。
こういうところでお手本を示すことくらいが──
たぶん、私たちのできる大事なことなんてそれだけだ。
オマエもストレッチをサボるなよ。
いつも──ちゃんと見ているからな!