『欲しいもの』
まだときどきは
風が吹く寒い日や
日の当たらない冷える時間もあるけれど、
汗をかき
体を動かし──
だんだん季節は巡って
ゆっくりした歩みで
夏は近づいている。
この季節だから食べたいもの、
みんなにはあるみたいだし──
そろそろ着替えもたくさん必要になってくる。
行きたいところも
近所の公園、
見晴らしのいい丘、
並木道──
それに、家の中の風通しのいい
くつろげる場所。
いろいろあるみたいだし。
これからまた日々は変わっていくわね。
みんなが買い物に行くのも
そういう理由があるらしい──
この時期だから
欲しいものが、それぞれあるんだと。
私は別に
なんにもないけど──
あってもそんなにすぐ手に入るものばかりでもないけれど。
でも、そうね。
めんどうくさがって人任せにしていたら
よくわからない柄やヒラヒラした見慣れない服が
ずいぶんタンスに押し込まれていることだってあるし、
もうすぐ連休のお出かけもあるようだし──
必要なものは自分で考えて
準備しておかないといけないわ。
これから先の毎日に、
どうにか手に入る
面白いことが
ときどきあり──
大変なことは
それはもう、どっさり押し寄せて
どれもきちんと
乗り切っていくには、
いざというとき
頼りになるのは自分の力だけ!
まあ──
暇なときに遊んで欲しがる子が多くて
そんなに、一人でゆっくり考える時間がたくさんとれないのはあるけど。
くもりがちの時間に
鼻を垂らして大変な子供もたまにいるけれど、
まあ暖かくて、穏やかなほうだと言える日──
これから先のことを考えているわ。
きっと──心の準備が必要なとんでもないことも、たくさんあるはずだものね。