小雨

『暑い日の裏方』
今日もいいお天気でした。
小雨が暑さで少し疲れている横を
子供たちが駆け抜けていって
日が暮れるまで夢中になって遊んで──
ついには、手を引いてもらって
一緒に遊んでほしいと
頼りにされて。
たいしたこともあまりできない小雨だけど
みんなが元気でいてくれるなら
がんばります!
というわけで、
へばってはいるものの
誰かが脱ぎ散らかした服をそろえたり
お手伝いすることもいっぱいあったり──
急に夏みたいになって
どうなることかと思ったけど
失敗もありつつ、
小雨なりにできることをしています。
特に、できてうれしいなと
思ったことといったら──
汗をかいたり
一休みしたかったりするみんなに、
飲み物を運んで
ほっと一息つく顔を
そばで見ていられること──
本当に、あまりすごいことが
できるわけではないのに──
こんなふうに人を安心させて
落ち着いた気分にしてあげられるなんて
なかなかできないことですよね!
小雨が──よくお兄ちゃんにしてもらっていることを
自分でも誰かにできるようになるなんて──
お姉ちゃんたちの作ったものや
温めた牛乳をゆっくりこぼさないように運ぶくらいで
実現できるなんて
他に、そんなすごいことがあるでしょうか?
まあ、いっぱいあると思うけど──
お兄ちゃんも、ここしばらくの気温の変化で
お疲れではないですか?
全然そんなに
特別なことのできない
へばった子が──
ちょっとだけできることで
お兄ちゃんのお手伝いをしようと
目をきらきらさせています。
一緒に遊んで
激しく体を動かしたりはできないけど──
散歩に庭を歩いて
おうちに戻ったらちょっとほっとして──
そんなふうに過ごしたくなったら
ぜひ、小雨にできることをさせてくださいね。