吹雪

『何をするにもいい日』
今日もよく晴れた暖かい日です。
子供も大人も
庭へ出て走り回り
追いかけっこをしてボールを取り合うことの他に
何もできない──
と限ったことではありませんが、
みんなが思い思いに
できることをして過ごしています。
日向に出て
座り心地の良い
長くいても疲れない椅子を選んで──
読書をすると、
集中力は途切れず
脇に読み終えた本が積まれて行って
吸収する知識は
限りない──
ただひとつ、途中で用事ができるのは
よく動いて汗をかいて戻ってきた
小さな子たちが
おなかをすかせて──
おやつを作るお手伝いに
呼ばれること。
私はそんなに
空腹に困ってはいないのに──
でも、一口食べ始めると
いつもよりも
食欲があるように見えるらしくて、
やはり頭を使うのも
おなかがすくのかと聞かれるものだから。
自覚はなくても
そうなのかもしれません。
私の中に
情報が取り込まれる過程において──
そして、情報たちは自身の存在を維持するために
エネルギーが必要であることを
理解しているのではと、
そう考えることもできるでしょう。
ひとつの仮説です。
もっと知識が増えた時、
仮説は証明されるか、
あるいは証明の過程で
また新たな謎を生み出し
さらに私にエネルギーを要求する、
ということもあるのかもしれません。
日の当たる窓際で
家族の声を遠く聞きながら
施策を巡らせる時間は、
さまざまな難問を私に解かせていくに違いない、
そう思います。
明日もこの場所にいると思います──
もしキミも、時間をかけて考え事をする楽しみを体験したいなら、
場所は人がくつろげる程度にはまだスペースがあると
今ここで伝えておきます──