虹子

『ひなまつり』
ひなまつりの
うれしいところ──
ひなにんぎょうがかわいい!
ひなまつりのおうた!
ひなまつりケーキ!
みんなであつまってあそぶ!
きょうはみんなが
おきものへ
おきがえもして──
おにんぎょうになってあそぶごっこもできるよ。
はながさいて
あったかくなって
はるがくるよ──
ひなまつりは、いいことばかり。
なによりいちばん、
はるがきたら
せかいじゅうのひとが
うれしいんだもの!
それはもう
よろこびのこえをあげて
もりあがって
おおきなおいわいをすることは
まちがいない。
だからみんなが
おうたをうたいたくなるし──
ひなまつりケーキをたべたくなるし、
あつまってあそびたくなるし
おはなはさくと
きまっている。
でも、ひなまつりは
はるのおいわいではなくて
おんなのこのおいわい。
にじこのたのしいおいわい。
にじこが
げんきにそだって
いつまでもおにいちゃんといっしょに
あそべるようにと
ねがうおいわい。
おはながさくのは──
そのついでなの!
はるのおいわいは、
おはなみができたらいいね、だって。
おにわにさくらのはなが
さくころ──
また、せかいじゅうのひとはよろこんで
みんなであつまって
あそぶのだ。
おうたをうたう
たのしいひなまつり──
こんなにたのしい
はるのおまつりがあるのなら、
ねんにいちどだけじゃ
もったいないの!