虹子

『おえかき』
えをかくぞ!
あたたかいひが
ふえたので──
おうちのなかは
わいわい
たのしそうになってきた。
はるだから
おはながさくよ。
はるだから
おひなさまがあらわれるよ。
はるだから
ねこのかっこうをするよ。
こんなにも
いいきせつがあるだろうか?
えにかいて、
のこしておきたいのだ!
そういって
みんなが
おえかきちょうをひろげはじめた。
なんと、ほんとうのはるになったら
もっとあたたかくて
おひがらがよくて
いいことがありそうな
きがするんだって──
おねえちゃんたちは
そろってそういうの。
はるをまつ──
いいことがあるとしっているから──
そのときがきても、
えにかいてのこしておかなくっちゃ!
おえかきちょうが
たりるかな?
きょう
かいたのは──
おはなをかく
ゆうなちゃんの
よこがお。
にじこは
にがおえをかくのがすきだな!
はるをむかえる
みんなのおかおが
かわいいな。
かいておきたい!
こんどね、はれたら
こうえんにいくんだって。
ちいさなはるの
かわいいおはなを
みつけだし
おえかきするかわいいみんなを──
かわいいにじこは
よくみて
おかおをかきたいな!
おめめはまんまる、
おくちはにっこり、
まださむいひは
あたたかいおしゃれをしたかぞくのみんなで
にじこのおえかきちょうがいっぱいになるのは
もうすぐだ──