星花

『旅の途中』
読みかけの本があります。
本当は、冬休みの間に
最後まで読み終わる予定だったんだけど、
思ったよりもむずかしく、
毎日も忙しく、
そして──なんだか
あまり自分の都合で期限を区切って
急いで読み終えたらもったいない
大事に時間をかけてみたいような、
でも、たぶん盛り上がるところまで行ったら
止められないでそのまま一気に──みたいになりそうな
そんな予感も少しするんだけど。
というわけで冬休みが終わった後の休日、
今日になってまた続きを読み始めています。
ゆっくり、大事に──
でも確かに進みながら──
これでは、結末を見るのは
いったいいつのことになるやら
今はなんとも言えないですね。
こんなに気に入った本が、
最後の方でやけに急ぎ足になったり
それまでと雰囲気の違う終盤の展開を迎えたりして──
たまにある、そういうお話だったらどうしようと
少し怖いところもありますね──
必ず守ると誓った約束を
結局は守れないまま終わって
そのお話がとてもキレイでも──なんだか心情的には寂しかったりして。
とはいえ、一番好きなシーンが
最後の盛り上がりでなくたって
大切なお話になって思い出に残ることは
いっぱいあるので──
怖がったり
もったいないと思ったりしながら
進めなくなるよりは──
とにかく
いってしまいましょう!
最後まで読んでからにしましょう。
その日が
いつなのか──
本当にやって来るのかも知らないまま、
読み終えた後に何が残るのかもまだわからず
ただ、あたたかな
希望だけを胸に
ページをめくる手はすすむ──
いつも繰り返していることのはずなのに
今日もまた、星花は胸をドキドキさせているのです。