吹雪

『未来について』
今日はくもりがちの寒い日でした。
こういう日があると
蛍姉や夕凪姉は──
晴れているうちに
もっとやっておくことがあった、
わかっていたら昨日のうちに
済ませておいたのにと──
布団を運んだり洗濯物を運んだり
掃除機を持ったり雑巾を持ったりしながら
駆け回り──
それはどうも、二人だけではなく
青空や虹子から、
氷柱姉や海晴姉まで、
寒くなって大変だ、
暖かいうちに
もっとああすればこうすればと──
言いたいことは
尽きないようでした。
キミも、寒い日は
大変なことも多いと思います──
私に何か手伝えることがあるといいのですが。
いろいろな場合の不都合があっても
昨日に戻ってやり直すのは
私たちが生活している今この毎日では──
知られている限り、誰にとっても不可能です。
夕凪姉が
マホウの研究の課題の一つだと
机に向って何か書いていましたが──
私の考えでは
マホウで実現するより
科学的方法──多くの場合には反証可能性の概念に頼ることによって、
実現するほうが先なのではないかと思います。
といっても、経験則で
マホウよりも科学的アプローチで成功する場合が多いという知識が
根拠となるので
断言することはできないのですけれど──
私が科学的方法について情報が多いこと。
現代科学では、
昨日に洗濯物を干すために
向かうことはできないけれども──
そして、可能になったとして
コストが見合うかどうかの点で実用が進むかどうかもわからないですが。
ただ、不可能はいずれ
可能になるということは──
科学の歴史でよく起こるので、
いつかは、今はできないことも──できるようになるのでしょう。
年が明けて間もない時期なので、
今年のうちに可能性が見えたらと
もしできるのだとしたら、
そんなことがあったらいいですね──
この期待は科学的アプローチではなく、
経験則からでもなく
理屈で説明できない願望によるものです。
だから、それまでは
地に足の着いた方法で、
私の知る限りの方法で
できることをする以外に、毎日を送る方法はないのでしょうね。
お手伝いをします。
みんなの体が温まる料理を作ったり、運んだりする用事が
増えているのは
困る場合もありますが。
少し苦手です。