海晴

『運命は』
自ら切り開こうとする者に
味方する!
それが世の中。
そして──
クリスマスプレゼント。
どこを探してもそういるわけではない
この世界の良い子たちに──
ある日、素敵なプレゼントはやって来る。
それがたとえ、
個性的な女の子ばっかりの家に、
いまだ一度もあったこともなく
いるのかどうかも知らない
だけどきっといてほしい
とっても素敵で特別な
長男があらわれるなんてことだって
決して夢ではない。
いい子でいたんだから、
私たちのところへ
世界で一番に張り切った
サンタさんがやって来ることは
あるんだわ──
ああ、しまった!
もっと子供の頃に
少しくらい無茶を言ってもいいと
知っていたら──
もう少し早く会えたのかもしれないのにね。
それとも、このくらいで会うのが
いちばんちょうど良かったのかもしれないのかな?
お天気お姉さんを目指す長女が
やがて、夢に向かって
一歩を踏み出すころ、
まるでそれを
待っていたかのように──
トナカイがひくそりに乗り、
ベルの音に合わせて
王子様が来るのだと
そんなこと、
誰も教えてくれなかったんだもの!
みんなのお願いも
そろそろ出そろってきたころ。
今年は──
女の子のあこがれ、
夢とロマンと
人の豊かな歴史がきらめく
宝石をリクエストする子もいるわね!
私たちのもとに訪れる前に
きっと、数奇な運命をたどってきたんだわ。
そういうものなんだから!
うーん、それにしても
子供の発想は自由でうらやましい──
まあ、ハワイ旅行よりは
サンタさんもなんとかする手はないでもなさそうかな?
最近寒い日が続くけど──
みんなと過ごす楽しい日々はこれからなんだから、体には気を付けてね!