星花

『ふつう』
今日は何か
すごい特別なことはあっただろうか!?
どうしてもお兄ちゃんにお話をしたくて、
おやつの時にもご飯の時にも
聞いてもらいたい──
そんなことは、
あんまりたくさんはなかったけれど、
でも、一生で一番の
記憶に残る
ものすごい日をみんなといたわけではなくたって、
普通に過ごした
特になんでもない日──
今日から読み始めた本で、
思いがけず
怖いシーンがあっておどろいた!
とか、
お姉ちゃんが遊んでいる
運動のゲームを見たり
ときどき遊ばせてもらいながら、
雪の積もった国に不思議と川を渡る場面が多いのは、
もしかしたら
体を鍛える熱い敵がやってきたというお話の関係なのでは!?
と話してみたり。
体を動かしてうまくいったり、
汗をかいたり──
ときどき、横になったり
横になった誰かのところに
なぜか人が集まってきゅうくつだったり──
帰ってきたお兄ちゃんやお姉ちゃんたちを、
一番にお出迎えに行く競争があったり──
何も、今日でなくては
できなかったことも
ないんだけど──
星花はちょっと
にっこりして、
普通の日でした!
と、報告に行くと思います。
あ、それでも──
とってもよかったのは、
さくらちゃんがお出迎えで
まさかの一位を取ったのが
お兄ちゃんの帰ってきた時だったことや、
あと──
このあいだの買い出しでまだ材料があるから、
ご飯はうれしい
具だくさんのあったかシチューだったこと。
あんなにみんなが
喜ぶなんて──
きっと、すごいことです。
いいことばかりが
いっぱいの日でした! とまで言うには
迷うかもしれないけど──でも、にこにこしているの。
ふつうです!
まる。