さくら

『さくらのおいしいさがし』
どこどこ
どっち?
さくらはアイスをさがしているの。
でも──
かんかんのひざしだったり
すぐくもったり
おちつかない日。
さむくなりそうなけはい──
こんなとき、
小さい子はアイスをたべては
いけないんだって。
かぜをひいたり
おなかをこわしたらいけないもの。
小さいさくらは
アイスをたべられない。
かなしいね──
あつくて
さむい日、
ちょうどいいおやつはなんだ?
あつくもつめたくもない
ようかんかな──
でも、ぎゅうにゅうに
すこしあわないな。
それじゃ、
やきたてクッキーを
すこしおいてさましたのがいいかな──
でも、あんまり
いいにおいがしたら
さくらはがまんできないな。
おいしいにおいは
さくらをさそう。
こまったな。
このままでは、
まよいつづけて
さくらがこばらをすかせてしまうよ。
あつくてさむい日の
とんちのような
なぞなぞ。
お兄ちゃんならこたえをしっている?
あ!
そうだ。
お兄ちゃんがいっしょにたべて、
そしたら
うれしさのいきおいで
さくらがなんでもたべたり
がんばってちょっとがまんしたり
できないかなあ?
ようかんと
ぎゅうにゅうの
くみあわせでも──
さくら、ちっともこまらないとおもうよ!