綿雪

『なにもかも』
みんなとお風呂に入るのは楽しいの。
いい香りがして、
さっぱりするし、
それに、お兄ちゃんも春風お姉ちゃんも
みんなが一緒にいるでしょう?
良い子にしていないちびっこを見るのは
はらはらするけれど、
お兄ちゃんやお姉ちゃんたちがいるから大丈夫。
ユキは──
まだ子供だから、こわがりで
ちびっこも言うことを聞いてくれないけれど、
おおきくなったらやっぱり
立派なお姉ちゃんを見習って
お風呂で少ししっかりするようになるのでしょうか?
連休の毎日は楽しかったですね。
明日から、みんなは学校に行って
ユキも自分の体をちょっと気を付けなくてはいけない
毎日がやって来るけれど──
なんとかがんばっていきたいです!
おうちのみんなといっぱい遊べて、
みんなが仲良くしてくれて──
それに──春風お姉ちゃんのこと!
いつもやさしくて明るくて
みんなのことをよく見ていてくれる──
ユキも心配で体調が悪くなりそうな時でも
頼れるお姉ちゃんがいれば安心できるの。
私たちのおうちには、
体の弱いユキだけではなく
お兄ちゃんもいて──優しいお姉ちゃんたちもいて、
だから大丈夫。
いつもうれしい──
なんにもつらいことも、悲しいこともない。
今日は、春風お姉ちゃんに
新しいお手玉の歌を教えてもらったの。
ユキはそれで
お手玉が少し上手になって──
みんなにほめてもらえたの。
お兄ちゃんも見ていた?
ユキの上手なお手玉
世界中の人に見せて自慢したいの──
春風お姉ちゃんに教えてもらったおかげだよって。
おうちのみんなも、上手だよって言ってくれたんだって。
そんなことを──自慢したらいけないかな?
いいでしょう──?
今日の母の日に、いつもいそがしくて大変なママに
ありがとうを言えたけれど、
でも実は、もっといつもありがとうを言いたい人も──
ありがとうを言いたくなる時もいっぱいあるんです。
お兄ちゃん、連休が終わってもユキのことを忘れないでくださいね。
いつか大きくなって──やさしいお姉ちゃんになるのを見ていてね。
また来年も、この季節に楽しい連休を過ごそうね。