春風

『変わらないこの気持ちを』
音楽は、いつ聞いても
いいものだ。
一人でゆっくり
落ち着くのもいいし、
にぎやかな曲に喜ぶ子たちを
うれしく眺めるのもいい。
好きな人の隣で
交わす言葉はあまり多くないかもしれないけれど、
なんとなく──
感動する気持ちは
同じなのではないかと
こっそり横顔を見つめるのもいいものです。
物語のような──
いけない歌を聞いているうちに、
まるで私まで
待ち焦がれるだけの女の子じゃないような
気がしてくることだって
あるでしょう?
雨の日も、曇りの日も
朝の光にあなたの隣にいて
何をはじめようか考える
素晴らしい時を迎えた日にも──
音楽を聞きたいな。
それにしても、心が揺れ動いてときめく歌は
とてもいいものですね──
私の王子様もそう思ってくれる?
歌に出てくる女の子の
胸を締め付けられるような恋がまるで
自分のことのよう。
私もこんな恋をしているのかしら──
とても大事に思える恋を。
とても長い間──
ずっとずっと、変わらない気持ちを抱いて、
どんな時も確かな
大切な恋をしていた女の子のような──
どれだけ待ち続けても、
遠く届かないようだった思いも。
とてもいい歌になって
私の胸にも届くのだと──
今までも、
これからも変わらない気持ちは
あるんだろうな──
私も、今だけは
あなたの隣でそんなふうに思っていたいです。
長い時間を過ごしていく気持ちってすばらしい。
まだまだ未熟でとてもかなわない春風も
きっとよく似た経験をして
この歌のように──愛する人に気持ちを伝えられたらいいのに。
もっと経験を積んで
好きな人と一緒にいたら
そうなるのかな?
春風がいつかそんな素敵な人になるのか
知っているのは──
私の隣にいる王子様ただひとり。
いい歌ですね──
私は、あなたと聞いたこの歌を忘れないと思います。