『毎日の』
帰ってきたら
手を洗って、
宿題をして
星花ちゃんと追いかけっこして、
麗ちゃんのお料理が
毎日上手になっていくのを
よく食べて──
不満があるのは、
もう少しいつも
お兄ちゃんが近くにいて
遊んでくれたらなあ!
っていうのと、
麗ちゃんのお料理は
上手になりつつあるとは言っても、
夕凪のなんでもおいしく食べる才能と
頑丈な胃袋のおかげらしいということ──
それから、
もっとみんなも
夕凪が誘ったら
とんだりはねたりしていいのに!
おしとやかだな、
と思っても
夕凪の体力だから
できることなので、
あんまり無理をさせるのもいけないぞ!
と、怒られること。
ふーん。
そんなこともあるのか!
夕凪、そこまで
元気が取り柄って言うほど
元気を実感してはいなかったんだけど、
そういえば星花ちゃんも
夕凪ほどいつも走り回ってはいない気がするし──
もう少し、自信を持っていいところなのかもしれないな!
じゃなくて、
それじゃあいつも遊び相手に困ってしまう。
ああ、どこかに
夕凪より多めの
尽きないスタミナがあって、
そんなにお勉強も部活動も忙しくなく、
夕凪のことが大好きな
家族がいてくれたらな!
クリスマスプレゼントにお願いするには
一か月ほど気付くのが遅かったか──
お年玉も貯金してしまったあと、
今の夕凪が期待するのは
ありあまる体力を発揮する場に
ちがいない!
おおーい!
誰か、夕凪に用事はない?
お好み焼きでも
ホットケーキでも
かきまぜるよおー!
おなかをすかせた子は
いなーい?
夕凪がお手伝いをはじめるよ。
体力全開で
使い切れるように、
しっかり応援してくれたら
おやつがいっぱいになって──
いいことあるかもしれないよ!