ヒカル

『雪の日』
あけましておめでとう。
それにしても今日は
寒いな!
ついに私たちの街に雪が降った。
外で遊んでいた子供たちも、
そんなに長くはいられないから
結局戻ってきて
こたつで時間を過ごす。
山になって積まれたみかんは減り
持ってきても持ってきても間に合わない。
すごろく
かるた
こま回し──
七草粥の準備も始まった横で
まだまだお正月は現役だ。
ときどき、窓を開けて
積もり具合を見るくらいしか
雪の日らしさはなかったけれど──
でも、人によったら
このくらい寒くないと
お正月らしくないし
冬らしくない、
やっぱりこうでないと!
ってなるのかな。
……
なんだか私が
そんなふうに見られているのかなと、
みんなと話すと感じることもあるけど
寒いと誰かが風邪にでもならないか心配だし、
雪の日は足元も滑るしで
大喜びはしていないよ?
一緒に運動しようって
誘いにくいし──
でも、いつもの景色が
薄い雪化粧に変わるのは
新鮮でいいかもしれないけど──
あの、誘いにくいって言ってすぐなんだけど
もしも私が
どうしてもって言ったら
軽く足踏みする程度でいいから
雪の日の街を
オマエなら一緒に歩いてくれるのかな──
そんなにきれいな眺めばっかりじゃなくて
泥まみれだったりするんだろうけど。
新年そうそう
私はわがままな気がするな?
まあ──オマエに遠慮しても仕方ないか。
寒くなるって聞いて
レーニングウェアも厚手の物を選んで
用意してあるのが
私だけだなんて、
そんなこともないだろう──
と言ってほしいような──
ええと、今年もいろいろ迷惑ばっかりかけるし
春風みたいに優しくできないけど
家族だからとあきらめて──
めげないで!
新年のあいさつっぽくならないのは
私だから、もうあきらめた!