『迷い子』
いつか答えが出る
悩みであろうと、
そうでなかろうと──
人は迷い
あるかないかも知らない
真実を求める。
子供たちはかわいらしくて
いつもうるさい──
私もその一人の
わがままで元気があり余った
子供に生まれて、
幸せな家庭にいる
この喜びを──
誰でもいい、
誰かに伝えることは
いつかできるのか──
どうしたら可能なのか──
みんなから毎日もらっている
あまりにも特別な時間を
何かの形で返したいと
願ったのならば──
それは叶うのか。
考えても仕方のない思索に
沈み込み──
動き出す瞬間を
遠くに置き忘れてきたような
すっきりしない悩みは
いつか晴れるのか。
人の世で──
長い歴史で、
答えはどこかで
見つかったことがあるのだろうか。
ただ、愛しいと思う
大きすぎて
抱えきれない気持ちを
整理することが
いつか──
どこかで──
秋の陽気にまどろみ、
遠くから聞こえる
よく知った声のに
夢を見ているような気持ちを
まだもう少し、
眠らないで感じていられるなら、
そんな方法がどこかにあるのなら──
私も頭のどこかで
答えに近づくくらい
できるかもしれないと
願っているのにな──
それに、眠い時にさっぱり目覚めるのに
ざぶざぶ顔を洗わないで済むなら
これからの季節にはずいぶん役立つはずだし、
もう少し
気持ちのいい暖かさに抵抗できるなら
晩ごはんの前に
何か甘いものだって食べる時間はまだありそうだし──
少しみんなと遊んで
体を動かせばお腹がすくから大丈夫だ。
みんなと──
私の家族たちと
この場所で──
何一つ答えを知らない
宇宙のはしっこのような場所で
私は──
見つかるとも知らない答えを求めて
愛する者と
過ごす──
暖かくて──
毛布でも掛けてもらったような感じがする。
いつもやんちゃな子たちが
風邪をひかないように
私が──かけてあげられるように
したいのに──
ああ、
秋の陽気が──今日も暖かく差しているんだな──