さくら

『ごしょうかい』
さくらです。
よんさいです。
すきなたべもの──
さくらもち。
お兄ちゃんがすき。
それから、それから
えーっと──
う、う、
うえーん!
こんなんじゃあ
おともだちできないよう!
いまはろくがつ。
もうすぐ
あめのきせつ。
ちっともおそとに
でられなくなるまえに、
いっぱい
いっぱい
いーっぱい
あそんでおくの!
こうえんにいって
はしりまわって
おいかけっこ──
おともだちもつくるんだから。
おともだち、とは──
よくしらない子と
なかよくなること。
ほんと!?
こ、こわい──
よくしらないこだなんて。
よくしらないから
もしかしたら
おばけかもしれないし──
おにかもしれない。
さくらをだまして
あたまからばりばりたべる
おにだったら
どうしよう──
ううう──
でも、おともだちがいると
たのしいもの。
いっしょにわらって
いっしょにないて
すきなひとのおはなしもできるよ──
さくらはお兄ちゃん!
だから、じこしょうかいをするの。
お兄ちゃん!
さくらのれんしゅうを見ていて!
そして、おともだちがおにやおばけや
ばけだぬきでないように
いのっていてね──
さくらはおばけが
だーいきらい。
いっしょにこわがる
こわがりな子──おともだちになってくれる?