海晴

『へとへと』
ふー!
色とりどりの花が
丸いつぼみから──
ついにそれぞれのきれいなシルエットを見せて
開き始めた
今日このごろ。
栄養いっぱいの土がうれしい花壇には
容赦なく生えてくる
あのたくましく
ぴんととがった
緑の雑草!
まだ少し前に
自分の若さを疑いもしなかった頃の
お手伝いでは──
雑草を相手にしたくらいで
こんなに腰に来るようなことは
なかったような気がするんだけど!
年はとりたくないものね──
なんちゃって。
でも、ママが言うには
一晩眠ってすっかり体が元の元気を
取り戻すなんて
若さの証明!
なのだそうよ。
ほんの数年前と比べて
メンテナンスの必要性を訴え続ける
この体は──
ママの言うことを信じるなら
あとわずかな先の未来で
どんなことになっているのだか
考えるのもおそろしい!
でも、ママだって
年は取りたくないものだけど
それでも案外
年を取るのもいいものだなって思うときは
たまーに
あるんだって。
小さな妹たちや
かわいい弟にまで
心配してもらって肩をもんでもらえるのが
そういうことなのかしら?
なんてね。
どんなふうに年を取っていくのか
まだ学生の身では
何にもわからないのが
正直なところだけど
でも、願いを一つ
言ってもいいのなら
私はこれからも──
あ、あいたたた。
かっこつけたら今度は腰が!
続きはまた明日ね。
きっと明日が来ても
これからも
変わらない気持ちのまま──なんだもの。
取り切れなかった雑草の分は
またがんばらなくっちゃあ!
ね。