小雨

『キッチンの迷子』
今日の小雨の
お手伝いは!
キャベツの千切り!
包丁がある程度
使えるようにならないと
任せてもらえない仕事。
小学生には
とっても責任重大な
役目です。
台所担当を長く続ける
春風お姉ちゃんやホタお姉ちゃんは
基本的な仕事ほど
大事にするものだと教えてくれたの。
大根おろし
すりおろし──
卵焼きを焼いて──
そしてキャベツの千切り。
他にも重要なお仕事は
たくさんたくさんあるのだけど
誰でも覚えることで
最初に挑戦することで
人によっては
つまづきがち──
そういうことほど
おろそかにしない。
ホタお姉ちゃんも時々
たまにはこういうこともしないとって
並んでキャベツの千切りをしてくれます。
その手際の良さ──
すばらしいあざやかさ。
真剣な横顔を見ていたら
決して簡単ではないと思うのに
いつもできあがるのは立派な出来栄え。
小雨とは全然違う──
よそ見してホタお姉ちゃんをのぞき見している
小雨がいけないのでしょうか?
でも小雨も──
上手にできるようになれたらいいんだもの。
がんばって練習すれば
お姉ちゃんたちみたいにキッチンの仕事は上手になっていくでしょうか。
それとも不器用な子には
遠くはるかに届かない夢でしょうか──
食べ終わった後の洗い物も
手を抜いてはいけない大事な仕事の一つ。
それでもわずかにでもできるお手伝いが増えていることを信じて──
せめて──油断してあれもこれも下手になったりしていないように願って。
日々できることを続けながら
せいいっぱいのお手伝いです。
少しはお役に立てているのかな?