青空

『かんがえごと』
みぞれがほんを
よんでいるよ!
ばしょはひなた。
おやつはあんこさんど。
よんでるほんは──
わからない!
むずかしい!
ひとりでじっと
よんでいて、
かんがえて
あんこさんどをかじる。
たのしそうだね。
なんのほん?
うちゅうと
うちゅうじんのほん。
そらをそだてる
こそだてのほん。
さいころ
すきなめを
だすほん。
あずきのつくりかたのほん。
うちゅうのことが
なんでもかいてあるほんが
みぞれのてのなかの
いっさつに!
って、いってた。
おとなはほんを
よむんだねえ。
べつに
おかたづけから
にげたわけじゃないよって
うそをついているよ。
おかたづけのことは
かいていないの……?
それとも
みつからないだけなの。
おねがいごとを
かなえるほうほうも
ぜんぶかいてある。
ほんとう?
そらのおねがいごと
ほんをよむと
なんでもかなうって
ほんとう?
あ!
ああ!
あんこさんどが
もうない──
そらがはんぶん
たべたから。
ほんをよもう!
あんこさんどは
どこからくる?
いつ、やまもりにして
たべられる?
みぞれもほしいっていってたよ。
たべてもたべても
なくならないおやつ──
それから
そらのためにもういっさつ、
よんでもまだまだ
おしえてくれるほん。
なんでもしっているのは
みぞれのほん。
おねがいのかなえかた
おしえてね。