さくら

『よく晴れた日は』
いいおてんき!
おひなさまをだすために
だんだんおしいれのおそうじ。
もう2がつもはんぶんをすぎて
はやいねーって
おねえちゃんたちがいう
このごろ。
とってもあたたかいの。
ひなたぼっこで
ぽかぽかすると
しあわせ……
あったかいって
いいことばっかり!
ふゆのあいだにこごえていた
さくらはとうとう
おおよろこびで
せのびをはじめるの。
あれ?
いまいった
さくらは……
きれいなピンクのおはながつく
さくらの木のことかな?
それとも
にちようびにはついに
あやとびがじゅっかいも
とべるようになった
お兄ちゃんのいもうと、
おうちのさくらのことかな?
たしかめたくて
さくらはうらやまのふもとの
さくらの木をみにいった。
あったかいと──
からだがかるいみたいで
ふしぎとかけあし!
みんなでわいわいながめる
春のにんきもの。
うらやまの木は──
ちいさなつぼみを
つけはじめたように
みえるかも!
でも、さくらがちいさくて
たかいところがみえないから
むしだったら
どうしよう。
う、う、
うえーん!
むしはいやだな。
うーん、でも
はるになったから
むしがでてきたのかな──
あったかいから
なんでもできるまいにち。
あしたはひろいうらにわで
あやとびをするの。
お兄ちゃんもあそぶ?
いまはまだ
さくらの木より
おうちのさくらのほうが
げんきでみていておもしろいとさくらはおもうよ!