春風

『その次の日』
昨日は楽しい
バレンタインデーでした。
春風はいつも思うの。
どうして大切に感じる
時間に限って──
あっという間に
過ぎ去ってしまうんだろう。
地震があった後なので
いろいろ確認をしていたのは
そうなんだけど、
でも一日をまるごと
ずーっと大好きな人と過ごしたって
ぜんぜん足りない──
毎年そう思っているんです。
だいたい、どうして
こんなにいい日が年に一度だけなんでしょうか!
好きな人に
感謝の言葉と
心からの気持ちを
全身全霊体いっぱいで伝えるのが
ぜんぜん不思議じゃない──
それが許される日が
もう少しあってもいいと思うの。
春風が考え込む
特別な日の翌日──
みんなの様子を見ていると、
恥ずかしそうにしていても
勇気を出せたこと、
喜んでもらえたことの
喜びが──
明るくはにかむ笑顔にあふれているよう。
ああ、そうなのか。
特別にがんばる日が
そんなにたくさんあったら
女の子たちも胸がいっぱいで膨らみすぎて
はちきれてしまいそうだもの。
春風もみんなから見たら
物足りなくてふくれているだけじゃなくて
やっぱり──
なんだかいいお顔をしているのかな。
私の王子様──
春風はバレンタインじゃなくたって
いつでも全力だけど、
でもその日だけの特別な気持ちは
一年に一度の
だいだい大大全力で
ぶつけたつもりです──
いつもあなたを思い
愛して──
言葉にできないくらい愛している気持ちを
春風でも伝えることが
できていたら──
とっても幸せだと思います。