星花

『楽しいクリスマス』
澄んだ冬の空に
明るく灯る
一番星。
いつも帰り道に見る
星なのに
今日はなんだか特別な気がするの。
エス様の上に輝いた星も
あんなふうにきれいだったのかもしれないです──
良い子たちの枕元へ
届いたクリスマスプレゼント。
さっそく遊びたくて
みんなはお庭へ走ります。
本が届いたお兄ちゃんやお姉ちゃんたちも
日差しが差し込む部屋の窓を開けて
ときどきこちらを見ていてくれてる。
これではまるで──
子供たちに届いたプレゼントが
いちばんうれしいのは
お兄ちゃんやお姉ちゃんたちみたいじゃないですか?
不思議なことも
あるものです。
結局、楽しくて
楽しくてうれしくて
うれしくて──
子供たちが家に入ったのは
今日はなんだか特別な感じがする星を指さし
名残惜しそうに。
もう体もすっかり
冷えてしまって!
まったく、こんなに
遅くなってしまうのでは
うれしくなりすぎるのも考え物ですね。
なーんて。
実は、そんな心配をする
星花のもとに届いていたのは
星の形の
入浴剤。
これから毎日
みんなであったまれるたくさん入りのセット。
まさに今
あってうれしい!
本当にサンタさんは
なんでもお見通しですね。
今日はじめて入れるのは
お兄ちゃんに選んでもらいたいな。
なんとなく
それが一番いい気がするんです。
そうしたいの。
いいでしょう?