『びりびり』
びびっ
びりびり。
さわると
おとがする。
さわると
ちくちくする。
ふくも
どあも
かーてんも
おにいちゃんも
さわるとちくちく
びりびりして
ひゃーっ!
そらが
おどろく。
ふぶきが
にげだす。
こさめが
びっくりしてころぶ。
かんそうの
ふゆ。
どこをさわっても
しびれて
みんながとびはねる。
おもしろいねえ。
おにいちゃんをさわっちゃえ!
びりっ。
ふゆの
さむさのせいなんだって。
くうきが
かんそうする。
これがまさに
ふゆのちから。
こんなつよい
ふゆのなかにいたら
こどもは
しんでしまうね。
あかちゃんも
おねえちゃんも
さむさのまえでは
たおれて
それっきり。
でも、あんしんして!
おなべがあるよ。
えいようをとって
あったまれば
だれもしなない
すばらしい。
おやさいやまもり
たべまくれ。
たべないと
しぬなら
しょうがない──
って、ゆうながのこさずたべた
やさいおおもりおなべ。
えらいねえ。
はやいはやい、
たべるのはやくて
おかわりもする!
そらもする!
ふうふういって
あせかいて
びりびりしなくなる──
ふゆもおわった。
よかったね!