海晴

『12月』
時が過ぎるのは
早いもので──
季節は冬。
暦はもう年の瀬を迎える12月。
カレンダーもとうとう
残り一枚──
クリスマスやお楽しみ会や
おもちつきの日は
今年、家の中だけの
イベントということになるけれど。
わかっていても
やっぱりわくわくする、
最後の一か月の始まり。
今年の最初に決めた
無邪気で時に無謀な目標を
何か一つでも
果たすことができただろうか?
そして、家から出られない日が続くようになり
こんな時こそ
成長するチャンスだと
思った通りの道に──
ちゃんと進めたかどうか。
体調を整えるため
外出できなくても運動して
体力をつけ、
時間があるときに
積んでいる本を崩していく楽しみも
満喫したいと
思いを馳せたあの日──
あれからちょっとは
育っているのかしら。
今年があってよかったと
胸を張って言えるようなことが何か──ひとつくらい
思いつく年の瀬なら
いいんだけどね!
うーん、でもきっと
思ったようにいかないことがあっても
前に進もうとする気持ちを忘れないのが
いちばん大事なはず──
と、毎年この時期は
都合のいい考え方をして
同じことを言ってるような気も──
泣いても笑っても、
もはや北から南まで
どこもかしこも年末がやってきた。
まあ、無理をしても
仕方がないし
今は目の前に迫った忙しい日々を
乗り越えて行かないとね!
近づくクリスマス、
サンタさんとは
また別に、
プレゼント交換会の予定もあるの。
くじ引きか、それともゲームでもして勝ち抜けか
ともかくすごいプレゼントの一つも用意して
どう!
これが海晴のクリスマスよ!
この素敵なおうちの年末よ!
みたいに言いたい。
そんな毎日を重ねて
今年最後の一か月を過ごしてみたいものだ。
ああ──
少しは気合の入った運動もして、
一年がんばったと言えるアリバイも作っておこうかな。