『小雨の毎日』
ぽかぽか陽気の日は
色づいた葉を探しながら
一人歩いて。
曇りがちな空模様の下では
ひざ掛けの上に
本を置いて──
小雨は一人で過ごすのが
人よりもあまり苦にならないようで
お出かけに行くのが
厳しい毎日でも
時に不満もなく過ごしている──
どんなふうにしたら
家にいてお出かけできなくても、
人の多いところに行かなくても
楽しく毎日を送れるようになるだろう?
みんながよく
たずねてくる疑問なんだけど、
小雨は特に
あれこれ考えず
普通に過ごしているだけ。
特別なアドバイスなんて
なにもできない──
でも、なんとかがんばって
小雨のしていることを
説明できるようにしたいと思っています。
みんなからしたら
小雨の日常は
捕らわれた姫のよう──
鬼にさらわれ
魔女に閉じ込められ
そしてついには
知らないうちにおばあさんになっている
後戻りのできない日々。
そうかもしれない──
でも、小雨は
そんなに怖くはないです。
お兄ちゃん、もうすぐ
ハロウィンのおばけの日ですね。
お出かけできず、家の中で過ごすことが多い
私の家族は──
ここぞとばかりに
小雨が教える手作りのおばけを
作り続け──
誰もが怖がりふるえる夜が近づくというのに
わがやはいつもより
にぎやかな気がしています──
寒くなっても、家の中は元気な子でいっぱい。
熱気のすごいハロウィンになりそうです!