ヒカル

『うれしいもの』
ああ、おいしい!
食欲の秋は
すばらしいな!
まあ、おいしいのは
体を動かした後だから──
というのもあるけど。
するとスポーツの秋が
いいのかな。
まあいいや。
海晴姉と虹子と
そしてオマエがおつかいに行くと
仲良し家族で
お肉屋さんもうれしくて
サービスをするのだという──
蛍や氷柱みたいに
厳しい視線で値段と質をチェックする子もいないし
そういう時のおつかいは
少しいいものをおすすめされて
その気にされてしまうんだよね!
わかるわかる。
帰ってきてからの
蛍の笑顔が怖いけど……
そういうわけで
我が家は今日も旬のおいしさを堪能している
真っ最中。
秋になって
過ごしやすくなった。
いいことばかりで
ばちがあたりそうだな。
あ、でも
台風の影響で少し天気がぐずついて
しばらく思うような運動もできなくなる──
でも仕方ないか。
そのくらいは受け入れないと。
なんて話をしていたら
散歩に行った麗と小雨が
街の写真をいくつか取ってきてくれて
お出かけできない間はこれで我慢して!
だって。
部屋に写真を貼ってくれた。
少しの間は──
写真で我慢だ。
お前も外で体を動かす時間が
恋しくなったら
部屋に来てみないか?
春風も歓迎するって言ってる。
私も──
一人じゃできないストレッチなんかもあるんだ。