星花

『わたしの憧れ』
もぐもぐ
もぐもぐ……
おいしい
おいしい──
カレーはいつ食べても
飽きないけど──
でも、やっぱり
たくさん作りすぎじゃ
なかったかな?
山のようなじゃがいもを
そろそろ片づけたい蛍お姉ちゃんは、
カレーにシチュー、
肉じゃがにポテトサラダ、
煮っころがしや
薄切りにしてポテトチップや──
ぜんぶぜんぶ
食べたいって
夕凪ちゃんが盛り上げてくれるから
張り切ってしまったんだって。
ああー、
夕凪ちゃんに
そう言われたなら
蛍お姉ちゃんの気持ちはわかる気がします。
星花だって
もりもり食べて動けなくなったところへ
いいお天気だからお外で遊ぼう、
そうすればもっと
おいしいのをたくさん食べられるんだからって
手を握って誘われたら
ついその気になってしまうこと、
よくあるの。
そうだよね、
いいお天気なんだもの、
お庭がいいよねって気づかせてくれる
夕凪ちゃん。
とってもよく
夢中になるものを探す名人で
星花はときどき
すごいなって思う──
そろそろカレーよりも
ホットケーキが食べたいって
虹子ちゃんたちが言うから、
今度は夕凪ちゃんが作ってあげるんだって。
たくさんリクエストを
聞いてもらったから
今度は自分がみんなに何かお礼をしたい、
っていうのと
そろそろ夕凪ちゃんも
ホットケーキが食べたくなってきたから!
だって。
たまに作ってあげてるみたい。
今日はたくさん作るんだって。
上手にできるといいね。
お休みが続いて
どうなるかと思ったけど──
夕凪ちゃんがいたら
わがやはあんまり退屈する心配はなさそうです。
あれっ?
なんだかこげくさいにおいが……
た、たいへん!
いつでもどんなときでも
まっすぐな夕凪ちゃん。
今日のトラブルは──
はたして星花がどこまで助けてあげられるでしょうか?