『ぴりり刺激の味』
おさしみにおそばに
お茶漬けに。
わさび漬けだって
ごはんのお供になるし
この味がないと物足りないと
通好みの味がわかるほど
欠かせなくなる
すばらしい薬味。
すっと鼻を通り抜ける辛さと風味と
青く透き通るさわやかさを──
食卓の小皿に乗せて。
わさびは私たちの食欲を
程よく刺激して
楽しい食卓を手助けしてくれます。
それなのに──
いつも残ってしまって
皿洗いへと並ぶお皿にちょこんと残る
淡いひとかたまりの薄緑色。
活躍してくれたのに──
誰もが存在感を認める
いいお味なのに。
さらさらきれいな水の流れる場所で
純粋な味に育ったのに。
わさびの生まれ持った宿命は
お皿をぺろぺろ舐めて
残さずきれいにごちそうさまとは
いかないということ。
どれだけ感謝の気持ちを伝えたくても
おいしさにお礼をあげたくても──
残ってしまったお料理にたまに味の確認も兼ねて
お片付けのつまみ食いでこっそりきれいにしたくても
わさびだけは──
まるでこれでいいんだと言って
運命を知った孤高の志を示すかのように
おいしいお食事たちを助けて
お皿に取り残されることを受け入れ
皿洗い担当の私たちの心に何かを残していきます。
きれいでかわいい良いわさび、
心を込めてすりおろしたのに
ちょっともったいないなと思う気持ち。
あれっ、待てよ──
もしかしたらこのわさびたちも
主役級に化けるお料理が
間近に迫るあの瞬間に
かなえられるのかもしれない!
えっ?
ううん、ヒカルちゃんのお誕生日ケーキではなくて
もう少し先。
え……
ええっ!?
節分のお豆にーっ!?
うーん、待ちきれない食いしん坊には残念な報告だけど
もうあとちょっと先ですね。
な、なんだってー!
お花見のおにぎりになんて!
ちょっとありかなあ?
でも、そこまで先ではないです。
ともあれなんであれ
蛍のフロンティアスピリットにまで
刺激的な炎を灯す
大人の遊び心に訴えるその魅力。
簡単ではなさそうだけど
困難が待ち受けているほど
腕が鳴る!
でも、お兄ちゃんに喜んでもらいたいチョコなので
きっとお好みに合わせます!
あっ、チョコって言っちゃった。
なんでもないです!
わくわくを
ぎゅうっと詰め込んでお届けしたい
蛍の秘密兵器──
そんなに遠くないことだと思います。
楽しみにしていてくださいね。