小雨

『傘があります』
お昼の日差しはまだだいぶ強く
みんなが汗をかいて帰ってくる日も
もう少しの間続きそう。
お兄ちゃんは暑さで大変な思いをしていませんか?
色とりどりの帽子が躍る庭で
みんなと遊んでいると
なぜかその場にいなくても
お兄ちゃんのことばかりを考えてしまいます。
それとも、今の時期は
曇り空からの急なにわか雨のほうが
困ってしまうのかも?
変わりやすい秋のお天気で
お昼ごろから広がる暗い雲が
家まで待ってほしい願いもむなしく
しとしと涙をこぼすように、
ぽつぽつ冷たく刺すように
雨はいつも容赦のないもので
私たちの都合はかまってくれません。
ぬれねずみで帰ってくる子も
やっぱりかわいそうですよね。
小雨は慌てるばかりでタオルも途中で落としたりするし
何のお手伝いもできないことばかり。
そうするとせめて
雨が降り出す前の準備だけでも
しておかなくてはと
落ち着いて時間をかけて
傘立ての傘を片付けていくの。
夕方からの雨でちょっとした距離でも傘を使うことは
よくあるでしょう?
そのまま傘立てに腰を落ち着けたままの傘も
意外と少なくはないので
こういうよく晴れた日には
まだ少し濡れているような傘は日向に広げつつ
しわしわの傘をたたみつつ
靴箱の横のいつもの傘立てにひとつひとつ戻していきます。
きっとまたみんながお世話になる道具だもの。
気にして手入れをしても
心配しすぎだなって笑われたりしませんよね。
台風が近づくとまた天気は不安定になるようです。
お兄ちゃんも傘を忘れないでね。
濡れないようにお兄ちゃんの大きな体を守ってくれる
大きな傘を
手に取りやすいところに置いておきます!