虹子

『だいかんげい』
たかくそびえる
おそらまでのびた──
ふといきのみきに
かくれて
かおをだしているのは
だれなのかしら?
あの
とくちょうのある
とらがら──
ちゃいろい
いろ──
うれしそうに
ゆれるうごき。
のらねこか
すずめ
なのかもね。
とらがらの
とらかもしれないけれど
おやまでは
あまりいないものね。
おやまにいる
とらがらは──
みづきちゃんのおともだちの
おにのぱんつなの!
おやまに
いるかもね──
でも、かわいらしいうごきなの。
きっと
おにだったら、
うたとおどりと
コナンときたろうがすきな
こどもなの!
だけどね、
このまえは
おしりふりふりの
うしろすがたに
あれは──
ぜったいねこだ、
まちがいないとおもって
おいかけたら
かぜでとんでゆく
せんたくものだった。
おねえちゃんたちが
きょろきょろして
せんたくものをさがすころ
いもうとたちは
とんでいくせんたくものに
おどろいていた。
とばないように
せんたくものはとめよう!
にじこのかみが
ふるふるみだれる
そんなはるかぜも
おだやかなこのごろ。
あったかくて
でてくるものと
であうきせつよ。
おにいちゃんはもう
でてきたありや
かだんのみみずと
おともだちになった?
かくれているものが
せんたくものでなかったら
きょうもにじこのおともだちがふえるのよ。