虹子

『おくちにいれてはいけません』
なんでもぺろぺろなめてしまう
わるいくせ。
にじこがしかってあげるよ。
だめだめ。
からだにわるいよ。
だってね
おにいちゃんは
なんでもなめるこは
こまってしまうよ。
おしえても
あーちゃんは
なめてしまう。
あばーって
うれしそうになめてしまう。
おさじも
ズボンも
こねこも
ひとも!
あーちゃんがねらったら
のがさない。
うえからしたまで
べとべとのよだれまみれだ……
にじこのリボンもおいかけられるよ。
にげろ
にじこ。
あーちゃんはね
あかちゃんだから、まだわからないの。
おいしくないのにね。
ひとをなめても。
おくちにいれるわるいくせ
あかちゃんのくせ!
みていてあげないといけないよ。
にじこがみているから
まずいーってかおを
もう、させないよ。
そんなにじこの
みていないところで
おさらのおかしを
りっかちゃんがなめた!
なんでもたべる
あかちゃんのくせ
なかなかぬけない
かわいいりっかちゃん。
はるかちゃんが
おにいちゃんのシャツをつかんで
じっとみてる!
しろいシャツ。
たべたらいけません。
たべたくなっちゃう
わるいくせ。
かわいいはるかちゃん。
みんなまだ
あかちゃんだ。
にじちゃんがおかあさんになってあげる。
おにいちゃんも
おくちにいれて
なんでもたべるの?
おくちがおおきいから。
にじこも
たべてしまう?
だめっ!
それは
あかちゃんよ!
たべたくなったら
がまんしよう。
あかちゃんは
にじこがきをつけてあげる。
かわりにいっぱい
おかあさんにじこにあまえなさい。
ねっ。
おかあさんは
なんでもおねがいをきいてあげる。
おにいちゃんは
にじこのかわいい
いいこだね。
よしよし。