『くるくるしたり迷ったり』
新学期が始まって
久しぶりの日常、
通学路でその後姿を見ただけでときめく
まぶしく心弾む青春の輝く日々が戻ってきたと思ったら
すぐに次の週末がやってきます。
ここから眺める世の中も私たちも穏やかな春のお休みですね。
休むほどお疲れでもないのんきな私たちなのですけど
まだまだ季節は
ついに来た春を楽しみたい人を歓迎して
どこもイベントは盛りだくさん。
華やかな薄桃の色が揺れる街は明日からもにぎやかになるようです。
うーん
新生活の準備だったり
短いお休みを楽しむことでいっぱいだった春休みの後で
新しい生活の合間にまだまだお出かけの予定を組み入れていくのは
さすがにそろそろ
気がつかない疲れが溜まっていたりしないでしょうか?
これから大事な新しい学年のはじまり。
何が待っているかわからない新しい毎日に踏み出そうとして
いきなり体を壊して出遅れてしまったら悲しいわ。
いくら春風の愛情料理のサポートと
疲れを見つけたらすぐにケアして揉みほぐしたい指先が狙っているとはいえ
みんなの全力をカバーできる範囲は
悲しいことに決して
万能とは言いきれないのだから
こういう時に家でのんびりお休みしましょうと提案するのも
目配り心配りの腕前。
ああ、だけど
好きな人と暖かい街を歩いてみたくてうずうずするのは
春風だって同じ。
しかたないときもあるの!
わかってしまう……
お祭りやらなにやらの予定を見つけ出して持ち帰ってくるみんなの気持ちが。
しかも春の道を歩いたら
ふいに花を散らす思いがけない強い風が吹いたときに
優しく肩を抱いてくれないではいられないすてきな人が
もう春風のとなりにいるんだから
どこまでも歩いてみたい気持ちが止まらなくなったって当たり前なの。
できればあなたといる永遠の時間と
無尽蔵の体力と
いつまでも続く美しい季節が
春風を包みこんでいてくれたら。
まあいいや、ともかく春風は明日も家にいるようです。
ゆっくり英気を養うかそれとも無茶を覚悟で連れ出すか
春風の運命はいつでもあなた次第。
二人がどうしていたって目と目が合い
恋のような季節の風が吹いたら
すぐ近くにいるだけでドラマが生まれると決まっているから
あとはお好きなようにどうかお願いいたします。
あなたとならば
春風は何があっても後悔はしないの。