吹雪

『イエスノー』
私たちの小学校が始まりました。
始業式と違い、今日は学習指導が始まり
夏休みをどのように有意義に過ごしたか
絵日記などの宿題を確認した先生が
優秀な作品を生徒たちの前に提示する──
といった勉強が行われます。
休日にどこへ出かけたのか
家庭でどのようにお手伝いをしたのか
毎日規則正しく
健康的に活動できたか
などの紹介です。
私は元気とあまり胸を張って言えるほうではありません。
体調管理には気を使っていたけれど
外遊びでチョコレート色の日焼け跡が残る子と比べられると
はい──
夏をすごしたというのに
見たままこのとおり
全身くまなく真っ白です。
家族で海にまで行ったのに。
ピーチパラソルの下からほとんど出なかったから。
夏休みの過ごし方の最優秀賞ではなさそうです。
残念なことです。
今日は学ぶことが多い学校でした。
野球の白いボールは
日差しが強い季節だからさらに強烈に白を反射し
夏にこそたいへん自己主張の強い物質であると。
そのアピール力は
元気な子にとてもよく似合うらしいです。
覚えておいて悪いことはなさそうだ──と推測しています。
いつか何かの役に立つでしょう。
学校の勉強はとても有用なものだと思います。
本来、学習とは個人的なもので
素質や好み、経験や環境が違うそれぞれに合わせ
まったく別の内容を行う古くからのものから
しだいに形を変えて現在のようになる。
人間が社会を作ることに喜びを感じる動物であるとしても
勉強まで人とあわせる理由とは?
人が集まる場所で
個性の必要を強調するなら
学習についてこられない生徒も尊ばれ、褒められるべきだし
実際に学校が苦手な子は多くいる。
そういった子たちが必ず
学習の環境に課題を提示し、停滞と破壊が絶え間なく訪れてきた歴史の上に
今このように私たちは学校に通い
また、これから人の学ぶ形は劇的に変化していくだろう。
人が成長し、またはつまづき、変わることのモデルケースのような場所で
世界に学校を知らない子もたくさんいて
変化や学習に苦手意識を持つ子もいて
その中で私は知らないことを知ろうと
さらに新しい知識を求め
また多くの謎と出会っていく。
ひとつの解決がさらに多くの疑問を生み出すこの環境で学習することが
私が現時点で求めている経験。
少なくとも、小学校に通う年齢の現在はそうであるらしい。
やがて中学校に進んだら、と想像して
立夏姉のように一ヶ月ぶりに制服を着て喜ぶ未来が訪れるのだろうかと考える。
私は学習が好きで
学校もそうだし
また、多くが学べるこの家のことが好きであると
つまり理論上はそのような結論が導き出せます。
制服を着て喜ぶ心理を知りたい。
とても知りたいと思います。
知らないことばかりが多く、解決という目的地への道は果てしない。
誰もが進むその道を歩むとき、少しでも喜びがあるというなら
おそらく私は自覚がある現在よりもなお、幸福な人間なのだろう。
知らない知識をたくさん得る日でした。
今も勉強中です。