吹雪

『次の季節』
春休みです。
それと共に今は季節の変わり目を迎えました。
体調を崩しやすいので
気をつけてください。
気温の変化が激しいようです。
また、春休みを経て年度も替わります。
様々なことが変わっていく時期であるらしい。
ときどき何かの間違いかのように
100点満点の答案を持ち帰ってくることもある夕凪姉は
春休みに入る前のテストでも好調で
悪いものでも食べたのだろうか?
それともこれが本当の実力なのかしら
と、うわさになっていましたが
途中から成績は元に戻りました。
油断したそうです。
あまり調子良く物事が進むのも油断の元。
新しい学年に進むと同時に新しい才能が目覚めたと思われたが
その変化もまた
またなんだかよくわからない成績に変わる。
このいい加減な移り変わりが
いかにものどかな陽気の春にふさわしいというのは
氷柱姉の見解です。
偶然に頼って安定しないのは実力ではない。
普段から勉強を続けていれば
学校の成績などは自然と後からついてくる。
とのことでした。
しかしそんな話をする氷柱姉は春休みに入ってから
日当たりのいい場所で参考書を開いて
目を閉じてすやすやと気持ちの良さそうな寝息をたてていることがあります。
これも春らしい変化と言えるのでしょうか?
今日は雷が鳴り大雨が音を立て
この季節にはあまり似合わないような激しい天候だったけれど
やはりこの不安定な天気は
もうしばらくしたらすっかり何事もなかったように通り過ぎる
春へと変わっていく今だからこその体験かもしれない。
そういえばこのごろ気がついた変化の一つが
私が自分で整理しているタンスから取り出し
お風呂のあとの着替えに持って行ったパンツが
良く見れば記憶にないほころびが目立ち
そもそも私はこのような柄を持っていただろうか、
良く覚えてはいないけれど、確か夕凪姉のものだった気がする──
しかし他人のパンツを観察したことはないから確実ではない、
としばらく迷った後
これだけ家族がいるのだから洗濯物が混じることもあるだろう、
自分のパンツにこだわりがあるわけでもなく
同じ体格でもあるのだから。
何も問題を感じないでそのまま着用した出来事。
入浴後、着替えを脱衣所に持ち込んだ後なのだから
部屋まで裸で取りに戻るのは良くないし
パンツをはかずにスカートをはくのもいけない。
この事態は予測ができなかったもので
解決の参考になる前例もあまりないから
服の貸し借りと特に変わらないつもりで
一応浴槽にいた夕凪姉に声をかけて確認してから借りました。
しかし考えてみればもともと人から服を借りることはないはずなのに
どういった心境の変化があったのか。
人のおしゃれに感心をして
模倣からやがてオリジナリティを確立し
やがてファッションリーダーと呼ばれることに憧れが
全く自覚をしていないところでまさか──
それとも着衣の本来の目的である体温調節の参考にしたいのか。
このめまぐるしく変わる天候のせいと考えることもできそうです。
あるいは、春だから一切の理由がない変化さえも想定に入れる必要がある。
なんと大変な季節なのだろう。
予想もつかないものに自分が変わっていくなんて。
変わるならせめていいパンツをはいて
自分が納得できる服を選んで。
どこに向かって変わっていくのかがまるでわからないまま動揺をしている。
もう少し時間が経てば気持ちは静まるのでしょうか?