さくら

『あめとゆき』
しとしと
あめは
こさめおねえちゃん。
ゆきんこ
ゆきは
ユキおねえちゃん。
だけど、
おどりをおどってあめをよぶのは
みづきちゃん。
とくいわざなの。
たまにはずれるけど。
ゆきになるときもあるけれど……
みづきちゃんがよんだ?
きょうはさむいので
あしたのあさにかけて
ゆきがふるでしょう。
さくらおねえさんのおてんきよほうです。
ゆきのち
くもりでしょう。
さくらのおうちのおにわには
めをさましたときに
うすーくゆきがつもっている
かもしれないでしょう。
すべるかもしれないの……
ほたおねえちゃんがタンスからならべてる
冬のくつしたは
うさぎのくつした。
うさぎがつくったくつした。
あったかくなりますように。
さくらちゃんの足が
まもれますように。
しろいくつした
さくらはよごすの
とくいなの……
かわいいくつした
よごしてしまったなら
さくらはまたなくの?
がまんしていても
かなしくなってしまう?
ゆきって
すべるから。
どろもはねる。
うえーん
ユキおねえちゃんでもとめられない
ゆき!
みづきちゃんは
ふったらいいなっていうから
止めないゆき。
でもせっかくふるなら
みてみたい
ゆき。
あそんでみたいな──
ゆき。
さわって
ひろうの。
そしたら
とけるのよ。
かわいいでしょう?
ゆき。
さくら、つめたいのでも
なかないほうなの。
まえは──
ないてたけど。
あんまりつめたいと
またなくかもしれない──けど。
でもね
くびに
ひゃあっ
てなると
わらうでしょ?
うふふ
やったなー
って。
さくら、びっくりするのいやなのにな。
へんなの。
お兄ちゃん、ゆきがふったら
さくらがよぶから。
おにわにでてきて
うしろむきで
かがんでね。
くび
ちゃーんとみせてね。
なにもしないよ?
ほんとだよ。
でも、お兄ちゃんはわらっちゃうよ!