妄想自己紹介2

ありそうな感じを想像して、やっぱり実際はあんまりないかもしれない内容を多く含むみたいになった妄想上の自己紹介文です。

・ルビィ
この世界にあんまり数が少ない、ルビィの特技の一つはお裁縫。自分用の趣味の小物は自分で作ります。もうひとつ、少し得意なのはお掃除。自分の部屋は自分で! でもなぜか、よくアイドルのPVを見て体が勝手に踊りだすとき、ぶつける足のすね。整理整頓しているのに……なぜ? そうしたら、善子ちゃんも毎日必ずぶつけるタンスの角があるんですって! きれいなお姉さんと一緒の悩みがあるだけでちょっとうれしい……ルビィでした! 足のすねぶつけ系アイドルたちは今、好きなものをいっぱいに詰めてすこしきゅうくつな、子供っぽい部屋から。大好きな宝物たちにぎゅうぎゅう持ちきれないほどもらった夢をはじめようとしています。
・花丸
ご本に書いてある面白いこと。お月様にうさぎが住むようになったわけ。おしゃかさまでも苦しんで迷う、厳しい修行のおはなし。それから、人間はいつも1人であるということ。ためになることがいっぱいずら! だけど、どこにも書いていないのは、アイドルが輝いて見える理由。チカちゃんとルビィちゃんが、あんなにも目をキラキラさせて憧れるのはなぜなのか。そして、どうしたらなれるのか。教えてくれないのは、おしゃかさまが生まれたときから輝く星だったので、そんな道を追い求める必要がなかった、というのではなく、たぶん昔はなかったお仕事だから。お弟子ではなくかわいい仲間に囲まれて、オラも輝く星を目指します。がんばるずら!
・果南
アイドルに興味がない私がアイドル活動をはじめたわけはたぶん、チカが相変わらずの調子で大変なことをしでかしたときに、一番近くにいてやらないといけないから。そして、天気屋の幼なじみがたまに落ち込んだときに、まっさきに励ましてあげたくて。うまく行かないことがいっぱいあったって、海の近くのこの場所に、私たちの好きな景色はいつも変わらずにある。チカの大きく膨らみはじめた夢を育んでくれた、私たち二人の生まれた町だよ。だから、ここで育った私も協力して叶えてあげる。今はたくさんの仲間も増えたね。むかし、二人で手を伸ばした時には届かなかった遠い星を、今度はみんなの力でつかまえに行こうよ。