青空

『ばかぢから』

そらのぼうしは
どこにある?
こどもにちょうどの
ちいさなぼうし。
ひらひらぼうしは
かわいいぼうし。
おそとにでるなら
かぶらないとだめよ。
あつすぎて
げんきなこでも
たおれちゃうよ。
よわいこだったら
もうたいへん。
とってもこわいことがおこるらしい。
どうなる?
ばくはつする?
それとも
わるいこにかわる?
せんとういんになって
まほうつかいのおねえさんにぶっとばされちゃう?
そらがげんきでも、ぼうしがないといきていけない。
まなつ!
おそろしいあつさ。
おひさまは
てをぬかない。
がんばるなあって、みんなでいうよ。
すこしおやすみしないとねっていうよ。
まいにちまいにち、はたらいて
おそらからにほんをあつくする。
そらがあせをかいてはしりまわっていると
みているみんなが
わあ、そらちゃんはあついのもへいきだな、、
おひさまのこどもだな!
ママはおひさま?
そらはまだまだ、おひさまよりあつくない。
こどもだから。
そらがおおきくなったら
あんなにあつくなる?
かんかんでりでり
にほんはまいにち
そらのいろだよ。
おおあばれをする、そら!
ぎらぎらしてはしる。
あせをかいてはしっていく
あついきせつ!
おひさまになったら
ぼうしはどこにかぶる?
いまはこども。
あついよーってふくをほうりだしたら
わるいこ!
いけないよ!
うっかりぼうしもぬいじゃう。
だめ!
なつのあつさで
たいへん!
そらがうっかりぼうしをぬいではいけないって
ほたはかんがえた。
そらちゃんがだいすきになるような
すずしいきれいなふくににあう
かわいいおぼうしをつくりましょう!
おうちにかえっても
おふろではだかでも
おふとんでも
ずっとはなれない
おきにいりをつくろうよ。
そら、かわいいおぼうしを
たくさんもらうよ。
きょうは、ひまわり。
そらがひまわりになる。
きょうは、ねこみみ。
たかくとびはねる。
きょうは、むぎわら。
ちくちくする。
きょうは、りぼん。
これをつけたら
そらだっておんなのこらしくみえると
みんながいうよ、あかいりぼん。
ほたがつくっているとちゅうの
あたらしいぼうしを
はっけんした!
あっ、
このはね、みたことあるよ。
てんしのはねがついている。
てんしがひろげたつばさから
ぬけおちたはねがささっている。
アニメでみた
てんしのはね。
げんきなそらちゃんが
このおぼうしをかぶったら
とんでいっちゃいそうね。
そらがとんでいく!
とおもったら、ちがった。
はねがとれて、とんでいく!
だいじなはねなのにね。
こっちのぼうしは
あくまのはね。
くろいこうもり。
わるそう!
いいの?
すこしきどった、おとなむき。
それからこっちは
あおとしろ。
おおうなばらともくもくくもの
なつのいろ。
うみにこぎだすときにかぶる
すいへいさん。
そらがもらったすずしいセーラーふくとあわせる
セーラーぼうしが
ついにできあがった。
しおかぜがつよいふねのうえでも
とんでいかないように
しっかりかぶりましょう。
セーラーぼうしは
すいへいさんのいのちよ!
ぼうしをおとさないで!
おうちのにわにいて
そらがはしりまわって
かだんにとびこんだり
うらにわのきをゆすって
むしをさがしたり
みずをまいたどろのなかでとびはねたって
ぼうしはおとさないこと!
なつのすずしい
うみのいろとくものいろのふくが
ちゃいろになってしまっても
かわいいぼうしは
どろがとばない
はっぱもこいしもつかない
きれいないろ。
そしたらすずしくなって
おうちにかえるときに
そらがころんだら
ぼうしがおちて
どろだらけ!
ぼうしをおせんたくして
そらもおせんたくして
あしたもかぶろう、
せーらーぼうし。
そらのぼうしは
どれがおきにいり?
まいにちつっばしって
すごいちからで
おにいちゃんにぶつかって
そらはつよいなあ!
と、みんながよろこぶ
ちいさなこどもの
あたまのうえ。
おっこちないで
しっかりつかまって
かわいいぼうしは、
こどもをまもっている。
おふろにまで
もっていけなくても
あしたになったら
また、えらぼうよ。
なつのぼうしは
いちにちのはじまり。
おにいちゃんと
おそとへでかけていくしるし。
おにわにでたら
そらはげんきに
すごいちからでとびまわって
どれだけよごれる?
ほたがにこにこして
みんなであらいましょうと
よびあつめたら
たちまち
ひらひらならぶ
かわいいなつのぼうし。
すきなものは
あれも、これも。
まるごとかかえて
おにわにでていこう。
あか、しろ、
ももいろ、
うみのいろ。
ぜんぶもっていく
そらのぼうし。