2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

綿雪

『キネマの天地』 大きなショッピングモールに 大きな映画館があるの。 上映中の映画をお知らせする看板が並び 広い入り口の向こうには パンフレットやグッズを販売するお店と ジュースとポップコーンと 映画をますます楽しめるおいしい品があるお店、 そし…

氷柱

『旅の空』 わかってる。 休日くらい家でのんびりしたらいいのにとか どこに行っても騒がしいのは変わらないんだからとか 言い訳を盾にして立ち止まることはいつでもできるけど。 やると言ってしまったから。 あの時はただ ゴールデンウィークを前にやりたい…

海晴

『スタンバイ』 ちょっとしたきっかけで すぐに失われてしまいそうで いつも大事にするほど怖くなる 私たちの毎日。 どんなことがあったとしても きっと後から取り戻せないものなんて 絶対にひとつもないんだから 自分の気持ちだけを見つめて 私は愛する人と…

虹子

『おくちにいれてはいけません』 なんでもぺろぺろなめてしまう わるいくせ。 にじこがしかってあげるよ。 だめだめ。 からだにわるいよ。 だってね おにいちゃんは なんでもなめるこは こまってしまうよ。 おしえても あーちゃんは なめてしまう。 あばーっ…

ヒカル

『衝動』 最近どうも 誰も彼も急がしそうで 相手をしてくれくれない。 新学期が始まって 慣れるまでが大変なのだろうけど 私たちは普通のどこにでもいる学生。 そんなに忙しいことばかりではないと思う。 それとも私がわかっていないだけで 学生の一般的な生…

あさひ

『おっおー』 あーたんおーおー ばっおー ふわおっ ふもっ! うぬう あんあんばっば んもっ! うーぱっぱ ちーたかたった たたった! うぶっぶおっぶ わるっちゅ! (あさひはごきげんでうたいだす。 あったかいおひさま あったかいようき うれしいっ! この…

『変わり行く日々』 春になって変わりはじめることもあり 蛍の周りでも なんだかあわただしい。 海晴お姉ちゃんは 小さい子たちがすくすく育って 連休の家族旅行の行き先にとてもうるさいって ちょっとうれしそうだし 立夏ちゃんはこれから夏の暑さに近づく…

夕凪

『花壇その2』 あれれっ! ここはたしかに わがやの中。 お掃除をすませた後の玄関。 ぴっかぴかの廊下。 なのになぜか 落ちている一粒。 指先につまめるくらいの大きさ。 張りがあって指を押し返す固さ。 いい感じで さなぎみたいにくすんだ色。 まちがい…

さくら

『さくらのはな』 おはながひらくと たねがでる。 たねをまいたら おはながひらく。 おそらにひらいたさくらのおはなに はっぱのみどりがまじりだすと おんなのこのさくらはかだんにゆくの。 スコップをもって たねをもつ。 あなをほって またほって もうひ…

『旅先』 もうすぐ行楽の季節になる。 なんだか連休が来るたびに 出かけるようにと急かされている気がする。 だが、そんな時期もあるのだろう。 四季の変化が鮮やかな私たちの街。 長い冬が終わった後だからな。 この時期に雨で気温が下がると 少し前、骨ま…

綿雪

『はたらくお姉さん』 よく晴れた日はお庭から ちっちゃい子たちの元気な声がいつまでもやまない。 どこまでも届きそうな あの高い空にまで聞こえそうなくらい。 そんな歓声にも よくおどろかされる響きは混じるので とても想像がつかないくらいの勢いで 知…

真璃

『ハンティング』 狩りは王様のたしなみ。 濡れたようなつやのある毛皮としなやかな筋肉を持ち合わせ 深い信頼で結ばれた犬を友として挑む闘いもいいし 大きく羽を広げる鷹を操るのもまた 勇壮な趣味の一つ。 時間と情熱を限りなく注いで 己を鍛え上げ 舞台…

吹雪

『リスク』 日中の気温が上がりやすくなったようです。 時間帯によっては防寒に気を使わなくてもすむかわりに 今度は暑さに備えて調節しやすい服装を選ぶ必要があるのと 朝晩との大きな気温差が発生するため さらなるおしゃれのセンスが問われる…… というこ…

星花

『どうぶつの国』 小さい子供は いつだって動物が好き。 寂しいときにも遊んでくれるお友達なの。 人懐っこい小犬、気の強そうな小猫、 みみずもかえるもありんこも 小さい頃は区別はしません。 ただ一緒にいてくれるだけでいいの。 だから、図鑑やテレビを…

氷柱

『予感』 不安定な天候の日に挟まれた 貴重な晴れ間。 でも正確に言うなら 晴れときどき曇りという感じ。 だから数日溜まっていた洗濯物が一通り乾いたからといって ぎりぎりなんとか片付いたというだけだし 期待されても 氷柱は別に半裸になって踊りだした…

立夏

『ランアンドゴー』 雨上がりのお庭は しめったにおいで満たされるお庭。 くんくん鼻を動かす リッカのテンションがふりきれるわけは 水たまりを踏み越し 泥に滑る靴の裏の感触。 ボールを投げて遊びはじめたら 転んで泥まみれになるくらいちっとも怖がらな…

観月

『かがやき』 きこえるぞ。 山の声 海の声 うごめくすべてが 変わりながらたてる音。 叫びも嘆きもそれに似たなにごとかも いつでも起こる自然の一部。 退屈も一休みもどこにでもあり 心を許したものに打ち明ける秘密もまた 隠さず開かれるときもある。 どっ…

春風

『くるくるしたり迷ったり』 新学期が始まって 久しぶりの日常、 通学路でその後姿を見ただけでときめく まぶしく心弾む青春の輝く日々が戻ってきたと思ったら すぐに次の週末がやってきます。 ここから眺める世の中も私たちも穏やかな春のお休みですね。 休…

青空

『おおかばん』 わーい かばんだよ! おおきいかばん。 あーちゃんをいれて はこべるかばん。 そらもいれて はこべるかばん。 おにいちゃんもいれて はこべるかばん。 おにいちゃんはむり? はいる! がんばって。 いっぱいあるから どれかをえらんで はいっ…

小雨

『お役立ちの日』 今より小雨が小さくて 今よりもっと泣き虫で だけど、今よりちょっとばかり 無鉄砲でわんぱくだった 懐かしい昔の頃から ずっともらってきた励まし。 気持ちに優しいところがあって 人に流されがちだけど まじめでいようとがんばる子だから…

『回転』 明日は春休みのビッグイベント。 別に鉄道博物館に行くわけでもなく ラッピング電車を見に行くわけでもない どこにでもある何の変哲もないお花見。 みんながこの時を待っていて、 それに学校は6日からになるので おそらくこれを逃すとあまり盛り上…

虹子

『たびのはじまり』 4月になったら なにをする? なんだかおもしろいこと? ゆかいなうそをかんがえてみたりした!? あたらしいことをはじめる よろこびに むちゅうになったりする にじちゃんちのこどもたち。 なぜ、きょうは いいよかんがするのかなあ。 …