2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夕凪

『まいたけ』 8月も今日で終わり。 明日からは新学期。 最後に迎えたフィナーレが 町いっぱい染まったあたたかい明かりの色。 おまつりの張り紙やチラシには 去りゆく夏を惜しんで! とか 納涼! とか。 はたして終わるのか、まだ暑いのか どっちだ? とに…

虹子

『おまつり』 はじまったよ、 おまつり。 あっちのほうから ぴーひゃらとん。 みんながこどもになったみたいに さそわれてしまう。 ふえのおとが、 たいこのおとが まちじゅうおどりだすと しょうてんがいもおまつりいろ、 えんにちのおみせもいっぱい。 や…

氷柱

『雨の週末』 明日に迫ったお祭り。 天気予報によれば 土、日と続いて雨模様。 天気図は無常なものね。 低気圧が日本の南側に長く横たわって 素人の目から見たって ああ、これは雨が降りそうだな。 一目で感じる。 てるてる坊主を吊るしても そう簡単に振り…

春風

『正直者』 秋めいてきた季節の変わり目に ちりんちりん虫の声。 お店に秋の味覚が並び出す頃。 さっと雨が降るこの頃は、少し寒さを感じます。 みんなの掛け布団を一枚増やしても 夜になったら、どこかから聞こえる大きなくしゃみ。 びっくりした! 大丈夫…

立夏

『びりびり』びびび。 流れるパワーはどれくらい? ぴこぴこ結んだあたまの先から ふっくらやわらかな足の指まで。 はだしで庭を走り出したら砂まみれで ましてや雨の後は泥だらけになるような 肉球のついた野獣みたいなかかとまで たっぷり満たされているエ…

吹雪

『こころ』 人間の精神はどこにあるのか。 目に見えない重要な活動はどのように行われているのか。 医学的には脳の構造に由来するとされ、 哲学的にはクオリアをめぐる考え方にヒントがあり。 博物学や民俗学、神学などでは霊性の解釈も分かれる。 しかし、…

『一週間』ちくちく ふう。 もう一回。 ちくちく ふう、ふう。 まあ、 今のところは 問題なし。 お昼を過ぎてから 友達の家に行って、 帰ってきてからですよって 決められていた、仕事の割り当て。 このくらいは 私でも失敗なくこなせる。 家庭科の時間の宿…

綿雪

『おはし』なつやすみの たのしいところは。ユキがときどきでも ゆっくり落ち着いて体を動かせる ラジオ体操。 おうちの小さい子たちみたいに元気に おおぞらに向かって腕を伸ばしたりは すこし大変だけど。 出席のハンコも増えました。 はなまるの春風お姉…

『あーちゃんが』あれ? あーちゃん…… なんだか。 ちょっと。 おおきくなった? というか。 うーん。 …… ふっくら ふくらんだ? にゅうどうぐも? これは…… もしかして。 よし! わかった! おいでおいで、こっちだよ。 えいっ! つかまえた! ほら、なんだ…

あさひ

『んばっ』あーんば ば── おおお、 おお!んばっ!ふんふん? むむうっ!わっば! にゃーにゃ、おじゅるっば! ぶっちゅー、ば! (あさひのからだが なんだか── よくみたら きょうは! でかい! こんなだったっけ? ふくがぴちぴち! わーい! もうすぐ、お…

観月

『自由自在』くるくる変わるのは 山から降りてきた黒猫が あっちこっちに視線を投げる先と、 日向から日陰からきょろきょろするときの深い色の瞳。 それを追いかける子供たちの、 興味が次々と移っていく気まぐれ。 寝転がっていたかと思うと起き出してうろ…

春風

『なでなで』大きなお空が 果てしなく広がって。 物干し竿に届くまで掲げる腕も まだ全然ちっとも近づいた気がしない遠くの青。 高く見上げるような雲が 山のほうからもくもく背を伸ばし始めたら あんなに大きなものがあらわれても まだはしっこのほうにかか…

星花

『もうちょっと』さらさらと葉っぱが揺れる音に 気がついたら。 いつの間にか、そよ風が吹き始めて 耳を澄ますと聞こえる鈴の音。 はしゃいでいる間は意識していなかった 汗をぬぐうしぐさも つい、くせになってしまって繰り返したときに 涼しい風にはあんま…

さくら

『か』どこからか おとがした? ぷわーん。 ぷいーん。 みぎににげた── と思ったら、ひだりから ぷいぷい ぷーんと やってくる。 あいつのなは か! でたな! つららおねえちゃんが おいかけまわす。 まったくもう! これだからなつは! あついし! あせをか…

『キリギリス』もちろん早めにやっておくべきことは あるもので。 絵本に道徳を説かれなくとも この年になれば知っている。 果てしない宇宙すらもいずれ滅び行く定めであっても 夏が終わり、やがては冬が来るときには 定められた終末はおそらくまだ訪れてい…

真璃

『おかえり』ひとりにひとつの 小さな荷物。 自分の着替えを抱えて 帰るまでなくさないように。 責任は重大よ! 駅に着くたび、アナウンスを聞いて ちゃんとおうちの近くの駅に着いたら 忘れないように持っていく! 小さい子たちも宣言して 置いてある場所を…

立夏

『ニトロチャージ』そーっと そーっと。 すやすや気持ち良さそうな みんなの枕元を 一瞬だって 音を立てないように。 つまづいたり ふんづけたりして 悲鳴をあげさせるなんて うかつなリカがよくするような そんな失敗がないように。 だって今日は、旅行の最…

小雨

『ダンスに夢中』布団を並べて 耳をすませたら。 涼しい夜を待っていたみたいに 遠い彼方のやさしい月明かりをめざして りんりん鳴き始めた虫の声。 耳の奥によみがえる潮騒は 江ノ島の海を見ながら歩いた一日の記憶。 暑さにわいわい騒いでいたみんなの声と…

ヒカル

『ひとりじめ』西のほうの空に やまぎわいっぱいまで腕を広げて 駅から歩く二人を染める夕焼け。 はてしなく、限界も何も知らないみたいに広がって 今見ている鎌倉の町にしているのと同じように 私たちが留守にしてきた家も今頃こんな色に変えているんだろう…

虹子

『しゃいにんぐ』どんどん どこどこ どこまでも。 こまちどおりを どこどこゆくよ。 おみやげもとめて あのおみせ? こっちの どらやき? どらやきは たべるつもりでしょ! きょうは、おみやげさがし。 ママにうれしいもの なんだろな。 にじこちゃんだいす…

青空

『ちょっぷ』ちょっぷ! いたずらものには ちょっぷ! ばちこーん。 わすれないで。 かんりにんさんの おばさんは おねえさんってよばないと だめよ。 おばさんってよんだら ゆるさない! ちょっぷする! おばさーん、 おばさーん、 びしっ。 おばさんはすば…

綿雪

『とおく』こうしえんが はじまって。 探検をしてゴムボールを見つけ出した立夏お姉ちゃんは 雨の日だから外に出られないと 力がありあまっている小さい子を誘って おうちの中で野球をはじめてしまった。 だめだよ! あぶないよ! けがをしてしまう。 せっか…

『雨の後』午前中はまだ吹き続いていた強い雨にさらされて じっとり濡れていたテラスも、 だんだん戻ってきたお天気のおかげで 午後からは、みんなが集まるようになった。 今度はすっかり止まってしまった風に、次第につのる夏の暑さ。 それに、着替えを取り…

海晴

『リーダー』近づく台風の影響で 昨日は夜からどんどん風が強くなった。 森に囲まれた保養所の窓からは いつもより早い日暮れの色を迎えた景色に 強い風でたわむ枝が、見回す限りを埋め尽くす。 ときどき、さーっと降りしきる雨の音がすると またすぐ強い風…

吹雪

『データベース』応用数学、純粋数学、自然科学、 情報工学、医学、建築学、 社会学、文学、教育学、 哲学、法学、美術史、 地誌学、気象学、宇宙科学、 辞書、事典、ファッション誌、 観光ガイド、児童書、楽譜、 伝統芸能の研究書など…… 図書室の蔵書は豊…

『プロモーションビデオの行方』小雨ちゃんが先に旅行先に向かうと決まって すぐに出発するまでの短い時間。 急な話にびっくりして一瞬固まる子たちと 慌ててしまって、後から考えたらよくわからない行動をする子と。 とにかく何か持っていってほしいものが…

夕凪

『てぶら』南へ行ったら ハイビスカス。 北に向かうと ラベンダー。 真ん中あたりには なにがある? お花に詳しい子は だれだ? 今日は、小雨ちゃんには 聞けないの。 夕凪が知っていることは おうちの雑草のことだけ。 摘んで帰って つぶして、まぜると ど…

氷柱

『旅行の予定』台風が近づいている。 どこにでも晴れを呼ぶ立夏の特異体質も さすがに台風まではそらせないわ。 人間は、そうそう簡単に 大自然にはかなわない。 小さい子たちが言うように お兄ちゃんなら台風に勝てるかもしれない! なんてことはない。 力…

青空

『ばかぢから』そらのぼうしは どこにある? こどもにちょうどの ちいさなぼうし。 ひらひらぼうしは かわいいぼうし。 おそとにでるなら かぶらないとだめよ。 あつすぎて げんきなこでも たおれちゃうよ。 よわいこだったら もうたいへん。 とってもこわい…

海晴

『ゆっくり』ようやく訪れた お楽しみの季節。 暑さにふうふう言いながらも でも、今日も何か楽しい出来事が 家のどこかで始まっていて あんまりのんびりしていたら見逃してしまうんじゃないか? 止まっていられないような感じを胸に どこかにいつも人がいる…